みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよでござんす。( ﾟДﾟ)ﾉ
自動車の運転においては安全確認が重要なものだと認識されているでしょうか？
「当たり前だろう！」 とそんな声が聞こえてきます。
しかし、中にはそれを認識していないドライバーも多数います。
自動車による交通死亡事故の原因となる法令違反として、上位に安全不確認というものがあります。
そこで今日は 「安全確認のためのカーブミラー」 についてのお話をしていきましょう。( ﾟДﾟ)ﾉ
普段、カーブミラーを活用して自動車の運転をしている方が多いと思います。
オレンジ色の支柱の先端に凸面鏡が取り付けられていますよね？
アレです。
よく見かけるこのカーブミラー、どんな場所に設置されているか。
建造物、塀、道路地形によって直接目視によって左右の確認が出来ない地点に設置されています。
住宅街なんて狭くて建造物だらけカーブミラーのオンパレードです。
そんな左右の安全を目で見て確認できない場所においては、
このカーブミラーによって左右から来る車両、歩行者を発見できます。
交通事故を未然に防いでくれる重要アイテムです。
しかし、ちょっと待って下さいよ？
カーブミラーで左右の安全確認をして、安全だと思ったらもうOKなのでしょうか？
教習中にも教習生の少なからずがカーブミラーに気付き、
左右の安全確認をして他者が来ていないと思った瞬間にサッと行こうとします。
教習生ならまだ良いんですよ。
運転免許を持っていないドライバーですし、カーブミラーの特性を十分認識していませんから。
ただ、一般ドライバーたちのカーブミラーでの安全確認後の発進の早さといったらもう…。
気が早いというか。
カーブミラーが遮蔽物による死角すべてを補っているわけではないのに。
遮蔽物の死角部分を映すのがカーブミラーですが、カーブミラーに映っていない死角部分も当然存在します。
カーブミラーに 「他の交通がまったく映っていない、イコール誰もいない」 ではありません。
死角部分に誰かいたらどうするんですか、と。
カーブミラーはあくまで安全確認しづらい地点において、
補助的に安全確認を助けるものだと考えましょう。
実際に必要なのは、カーブミラーでの確認後、少しずつ前へ出ながら直接自分の目で確かめる事です。
もう1つ！( ﾟДﾟ)
トップ画像のカーブミラー (上段) に白い自動車が映っているのがわかりますか？
その白い自動車はこちらに向かっていますか？
それとも逆に遠ざかっていますか？
レッツシンキング。( ﾟДﾟ)b
…。( ﾟДﾟ)
…。( ﾟДﾟ)
正解は出ましたか？
答えは、遠ざかっています。
静止画像なのでわかりづらいでしょうが、カーブミラーは手鏡などと同じ鏡です。
映っているのは虚像であり、左右反転して映されています。
手前に映っているためこちらに来ていると思ったら、実際はこちらに来ていないのです。
もちろん、逆パターンもあります。
自分から見て反対車線側にいると思った歩行者が、実は自分側の手前に存在している場合です。
人間の目は、大きく見えるものを近くに、小さく見えるものを遠くにいると判断しがちです。
脳がそうなっちゃっています。
鏡の特性を理解する必要があるという事ですな。
凸面鏡なので、小さな面積のミラーですが広範囲を映してくれていますが、
距離感も実際よりも遠く見えてしまいますし。
カーブミラーだけに頼り切った安全確認はたいへん危険を伴うのです。( ﾟДﾟ)
というような感じなのですが、いかがだったでしょうか？
カーブミラーは安全確認のためには必要不可欠ですが、
その後の自分の目による直接の確認もさらに重要になってきます。
先日、カーブミラーのあるT字路で自動車同士が事故を起こす瞬間を見たんですよ。
直線道路側が優先です。
交わる側が待たなくてはいけません。
交差側の待つべきドライバーがカーブミラーに誰も来ていないのを確認したのか、
一時停止後にすぐさま発進したんですけども。
カーブミラーに映っている道路の先は見通しのきかないカーブになっていまして。
その見えていないカーブの先からオーバースピードの車が来ていて衝突しました。
まぁ、二人とも生きていましたけど。
安全確認後交差道路に入るまでにも時間が当然かかりますし、
その間も他の車両はある程度の速度で動き続けています。
追いつかれちゃうんです。
カーブミラーは油断を生みますが、もう一度自分の目で直接確かめましょう。
自分の目を信じて下さい。( ﾟДﾟ)
ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ﾉｼ
( ﾟДﾟ)つIT・営業職求人多数。転職ならマイナビAGENT
 |  |
