みなさんどうも、現役教習指導員のゆきちよでございます。(゚д゚)b
本日のお題は 「ポンピングブレーキ」 についていきましょう。
教習所で一度は必ず耳にした事があるであろう、
このポンピングブレーキという謎のブレーキ操作。
はて。( ゚Д゚)いったいどんなブレーキ操作なんやね、と。
ポンピングブレーキというのは、 「フットブレーキを思い切りに踏んだ場合にタイヤがロックするため、
そのロックを解除するためにフットブレーキをゆるめてまたフットブレーキを踏む動作を繰り返すこと」 を言います。
タイヤがロック (回転しなくなると) してしまえば、路面を滑ってしまいますからね。
停止距離が伸びてしまい事故の原因となります。
フルブレーキを使用する場合に、かつ停止距離を短くするためのブレーキ操作 (運転技術) がポンピングブレーキです。
ブレーキランプ (制動灯) を点滅させて後続車への追突防止を呼びかけるサインではありません。
それはまた別の名で 「予備制動 (予告制動) 」 と言います。
これはけっこうな割合でポンピングブレーキに対しての、
認識がずれている方がいるように思われます。
特に、教習中にかなりの割合で遭遇するのですが、
停止 (減速) をするときに数回にわけてフットブレーキを踏む教習生がいるのですよ。
グッ…グッ…グーッ…そして停止、みたいな。
数回に踏み分ける、その1回1回のブレーキに減速度を感じるような踏み込みをするんですよね。
いやいやいや、と。
なかなか乗り心地が悪いぞ、と。
反動がかなりあるぞ、と。
そこで教習生に聞いてみるのですよ。
こちら (指導員側) は教習生のやろうとしている行為の意図はわかっていて、
あえて聞くのですからタチが悪い。
しかしこれも、その行為の目的、正しい方法を理解させるためです。
「なんのためにブレーキを踏んだりゆるめたりしてるの?車がガクガクなるけど。」
当然、答えはこう返ってきます。
「後ろの車に停止 (減速) することを知らせるためにです。」
「ポンピングブレーキをしろって学科で聞いたような気がします。」
やっぱりそうですよね。
教習生もやっている行為の目的はわかっているんですよ。
後続車へ注意をうながす → どうやって? = ブレーキランプの点滅
結論から言えば、これはブレーキランプを数回点滅させることが目的なわけです。
どうやったらブレーキランプが点滅するか?
それはフットブレーキを踏めば点滅しますが。
しかし、踏む具合はそんなに必要か?
制動灯を点滅させるには微量の踏み込みで問題なし。
減速度を感じるほどの踏み込みは必要ないのです。
軽く踏んでも、強めに踏んでもブレーキランプは赤く、強く、
踏み込み加減に関わらずに毎回同じように光ります。
後続車へ注意を促すための点滅であれば、最初の1 ~ 2回のブレーキ操作は、
ほんの軽く踏むだけで良いはずなのです。
それこそ減速度を一切感じない程度に。( ゚Д゚)
そして、最後の1回で本当に減速 (停止) するためのブレーキを踏めば良いのです。
すると、まるで1度しかブレーキ操作をしていないかのような、
安定した予告制動をかけることができるのです。
目的と方法を知らないと、ただの乗り心地の悪いブレーキ操作になってしまいます。
というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?
今や、自動車へのABS (アンチロックブレーキシステム) が標準搭載されているご時勢に、
タイヤロック回避目的にポンピングブレーキをかける必要はありません。
思いっきりフットブレーキを踏み込んでもタイヤがロックしないシステムになっているのですから。
逆にブレーキペダルの踏み込みをゆるめていたら、
停止距離が延長されてしまいますよね?
なので、本当の意味でのポンピングブレーキはほぼ必要ないと言っても過言ではないでしょう。
ABSが搭載されていない自動車で凍結路面などを走行する場合は例外ですが。
しかし、制動灯を点滅させての、後続車へ対しての予告制動は必要だと感じます。
追突事故が多い世の中ですしね。
運転中にスマホを操作しながら運転している人も少なくありません。
人間の目は静的なものより、動的なものに反応する (目がいく) ものです。
制動操作の目的を理解した上で、安全かつ円滑なブレーキングができると良いですな。(゚д゚)ノ
ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ
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