AT車の信号待ちでは「P」「N」「D」どのギアが正解?

AT車 ギア
みなさんこんにちは、自動車学校で指導員でもやっていた雰囲気のゆきちよです。( ゚Д゚)ノ

普段自動車に乗る方であれば、一度は聞いたことがあるであろう以下のような噂たち。

【信号待ちの時は 「N」 「P」 のギアにすると燃費がよくなる。】

【いや、信号待ちの時は 「Dギア」 のままでないと車に負担がかかる。】

絶対聞いたことあるでしょう?

余計な話をすると、 「Nギアで坂道を下ると燃費が良い」 というようなものもありますが。

で、結局どのギアで信号待ちするのがもっとも良いの?っていう。( ゚Д゚)

この場合の 「どのギアで信号待ちをするのが正解か?」 というのは、
安全面においてもっとも良いのかという視点で話を進めます。

安全とは、もちろん運転で言えば交通事故を起こさない事ですよ。





かつて勤めていた教習所ではオートマならDギアで信号待ちを基本としていました。

理由としては、速やかな発進のためです。

Nギアにして信号待ちしていた事を忘れて信号が青に変わった瞬間が訪れれば、
ギアチェンジのために少なからず発進に手間取ってしまいますからね。

後続車を1秒でも待たせればクラクションを鳴らされそうな悪い環境でしたし。

どこに教習所があったかはその市のドライバーたちの名誉のために伏せますが、
名古屋走りで全国的に有名な市です。

ちなみに、マニュアル車 (MT車) なら1速ギアで信号待ち。

さて、それではオートマチック車 (AT車) で信号待ちをするなら、
「P」 「N」 「D」 どのギアがいいのか?という話に移りましょう。( ゚Д゚)b

【かつての自動車 (AT車) は…】

AT車を利用している方は感じたことがあるかと思いますが、
Nギア ⇒ Dギアへシフトした時に挙動がありますよね?

駆動力が伝わったあのググっと前進しようとする挙動 (振動) を。

なるほど、ギアチェンジにより油圧の回路が切り替わったのでしょう。

走行中はずっとDギアなので機構に対する負荷は連続的ですが、
NやPに入れることにより負荷が断続します。

継続的な負荷 < 断続的な負荷

という話が一昔前はあったので、信号待ちはDレンジのままが良いとされてきました。

が、ここ最近の自動車は負荷に強くなっているので、
Dレンジのままで信号待ちをする必要がありません。

【頻繁にギアチェンジをすると壊れる?】

そもそもマニュアル車は頻繁なギアチェンジを想定した作りですが、
オートマチック車はどうでしょう?

オートマチック車の基本としては、走行中はDギア、
バックをするならRギア、駐停車するならPギアです。

いったんギアを入れてしまえばほとんどギアチェンジの必要がない、
これがAT車のメリットの1つにもあるわけで。

AT車を作る段階から頻繁なギアチェンジは想定されていませんよね。

しかしながら、さきほども触れた通りに近年の国産車の耐久性は向上しています。

ギアチェンジをしたからといってすぐさま壊れることもありません。

しかし、何万、何十万、何百万というほどに頻繁にギアチェンジをすれば、
摩耗等の原因にもなりその度の振動もストレスでしょう。

【アイドリングストップ搭載車は?】

当たり前ですが、Dレンジのままブレーキを踏んで停止すればエンジンが停止します。

逆にNレンジに入れようものならエンジンが再始動しますので、燃費は悪くなります。

このことからアイドリングストップ搭載車はDレンジで停止がベストです。( ゚Д゚)

【結局どのギアで待てば良い?】

これらの話から、信号待ちはDであろうがNであろうがPであろうが、
結局どのギアで信号待ちをしても良さそうなものです。

何に比重を置くかですよね。

燃費なのか、自動車機構への負担なのか、事故防止なのか。

もしこれを見ている方が 事故を起こさない という点に比重を置くなら、
断然Dレンジで信号待ちをする事をオススメしますけどもね。

Nギアで信号待ちをしていて、青信号に変わった瞬間を見落とす。

慌てて発進しようとアクセルを踏むも、Nギアに入れていたため空ぶかし。

さらに慌ててアクセルを踏んだそのままN ⇒ Dへチェンジしてしまい、
急発進をしてしまい前車に追突。

ありきたりな事故例ですけど。
Dレンジで信号待ちしてればよかったね、と。( ゚Д゚)

もう1つありきたりな事故例を挙げるならコレ。

Dレンジのまま信号待ちをしていてスマホに夢中、
ブレーキが緩んで少しずつ前進するも気付かず前車にゆっくり追突。

これも事故例としてはよく聞きますでしょ?
元嫁もこの事故やりましたしね。

しかし、この事故例はDレンジに入れていることが問題なのではないのですよ。

交通状況 (主に前方) を見ていない事が問題なんです。

本来こんな事故は防げます。

Dレンジに入れたままうっかりブレーキが緩んでしまおうが、
前方を見ていれば気付いて停止できますもの。

それに気付けないほど前方状況以外の何かに夢中になることがいけないだけで。

十中八九、スマホか居眠りですよね。

Dレンジで、前車と距離を空けて停止し、前を見る。

これで自分から信号待ちで追突していく事なんてありませんよ。

Nレンジに入れるやら、スマホを触るやら、余計な事をするから余計な事故が起こります。

シンプルにDのまま前を見て停止しておきましょう。( ゚Д゚)




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?( ゚Д゚)

燃費向上を目指すならギアうんぬんより、発進時のその無駄なアクセル量をなんとかしましょう。

自動車を停止状態から発進させるのに、どれくらい燃料を使っていると思ってるんですか。
AT車ならクリープ現象を有効に使いましょう。

停止時に稼いだ燃費ってその都度わかるんですか?

「よし、いつもは20日ごとに給油してたのに、今回は21日持ったぜ!」

「いつもは毎回4000円超えてるのに、今回は3950円で済んだぜ!」

こんな事考えないじゃないですか。

仮に考えたとしても、果たしてそれは停止時に稼いだのか、
走行中の運転の仕方で稼いだのか、単に走行距離が短かったのか、っていう。

機構への負担もそこまで考える必要あります?

たとえば、5年経過した時点でとある機構が痛んできたから交換が必要だ、と。

「そうか、寿命か。交換するか。」

ってなりますよね?

それが4年10ヶ月経過時点で痛んで交換が必要になったとしても、
「まぁ寿命なら交換するか。」 となるじゃないですか?

2ヶ月寿命が縮んだことなどわかるはずもないですし、
仮にそれが信号待ちでのギアの影響なのかも判断できませんよ。

知覚、判別しがたいものにいちいち一喜一憂してどうするんです?

目に見てわかる事故防止の観点から、
AT車の信号待ちはDレンジで交通状況を見ておくというのがベストな気がしません?( ゚Д゚)

さらに前車と距離を空けて停止していれば、
後続から追突されそうな時に逃げられるかもしれませんしね。

さらに前へ数m進む距離もあれば、横へハンドルを切って逃げる選択肢も増えますもの。

自分がいくら気を付けていようが起こる事故もありますので、
もらい事故をしないような対処も必要です。

仮に、万が一の場合があった時などのために、あらかじめ JAF などにも加入しておくと良いですよ。( ゚Д゚)b

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ

( ゚Д゚)つ
Twitterもやってますので、よければフォローでもしてやって下さい。
確かな興奮を覚えます。

こちらは↓我が先輩方がやっている愛知ペーパードライバースクールのツイッターアカウントです。
( ゚Д゚)つ

個人でやっているので自動車学校ではありませんが、
各地へ出張する形でペーパードライバー講習を受けられます。

東海地方にお住まいの免許所持者の方や、
その他気になる方も公式サイトと一緒にチェックしてみて下さい。( ゚Д゚)b

我らがT指導員とH指導員が正座待機しております。



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