自動車のタイヤはなぜ黒色以外のカラーを見かけないのか?

タイヤ 溝
みなさんこんにちは、自動車学校で指導員でもやっていた雰囲気のゆきちよです。( ゚Д゚)ノ

街中を走っている自動車を見れば、トラックであろうがバスであろうが、
もちろん乗用車でもバイクでもタイヤは全部黒色。

車種問わずに、有無を言わさず、タイヤは黒色。

車屋さん、ガソリンスタンド、ホームセンターなんかのタイヤ売り場に積まれているタイヤも、
もちろん黒色のタイヤ以外は一切許さんという勢い。

車社会から完全なる闇でも生まれそうなほどにタイヤは黒色。

「タイヤ = 黒色」 というのが当たり前過ぎて、
おそらく多くの方々は疑問にすら思ったことがないでしょう?

な ん で 自 動 車 の タ イ ヤ は 黒 色 な の ?」
って。

しかし、このページを見ているあなたは疑問に思ってしまった、と。

Google先生で検索をかけてここへ辿り着いたんでしょうから。

「俺は赤色のタイヤにしたいんだ!」
という斜め上のヘソ曲がりな方もいるかもしれません。

「なぜ黒以外の色が付いたタイヤは流通していないのか?」
というのが今日のお話。( ゚Д゚)ノ





さて、当たり前の話ではありますが、
タイヤがゴムからできている事はご存じかと思われます。

ゴムのみから作られているわけではなく、他の物質との混合です。

その混合されている物質の1つに、タイヤが黒色になる理由があります。

タイヤを黒くする正体、それは カーボンブラック なるダークマターよろしく中二病心をくすぐる名前の物質。

このカーボンブラックは名前からも連想できる通り黒い物質 (炭素の粉末) です。

印刷用インキなどにもカーボンブラックが着色剤として使われており、
このカーボンブラックを混ぜれば黒色タイヤになる、と。

もちろん、タイヤを黒色にするためだけにカーボンブラックを混ぜているワケではなく。

ゴムの耐久性をグンと上げる事を目的としています。

今から100年以上も前である1912年、ゴムにカーボンブラックを混ぜて化合させると、
ゴムの強度が大幅に高まることが発見されました。

普段手に取るような輪ゴムなどに入っている補強材とは次元が違います。

ちなみに、カーボンブラックを混ぜるタイヤが出る前までは白色や飴色のタイヤが主流だったそうな。

カーボンブラックが発見後、それがずっとゴムの強化材として使用され続けています。

もちろん今日までカーボンブラックの代替品はまだ発見されていません。

近しい素材はあってもあらゆる面でカーボンブラックを上回るものがないんですって。

タイヤは常に路面と摩擦しまくり (崖からの転落時などを除く) ですから、
下手な耐久性のゴムでは危険極まりないのはおわかりでしょう。

じゃあ黒色以外のタイヤは存在しないのか?と言ったら実はそうでもなく。

カーボンブラックの替わりに、二酸化ケイ素や二酸化ケイ素から構成される物質を使って、
着色剤をゴムに混ぜて作るカラータイヤもあります。

シリカと呼ばれる物質ですな。

DaiGoがシリカ水を飲みまくる広告とかもありますよね。

うちの工場にも顔料としてシリカが置いてあるんですけども。

なんだよシリカってぶっ飛ばすぞ。

とまぁ、理論上は色付きタイヤの製造は可能なのです。

性能、耐久性的にどうなの?っていう話にはなってきますが。

性能うんぬんはともかく、間違いなく言えることはやたら発色が良いという事です。

空でもこんなにスカイブルーじゃないよ!っていうくらいのタイヤとかあります。

そんなスカイブルーなタイヤってあるか!っていうくらいのタイヤです。

スカイブルーだからどうしたバカ野郎!となるわけですから、
結局誰もが標準装備の黒色タイヤを当たり前のように使用しているんです。

というわけで、タイヤは黒しかないわけではございません。

黒色タイヤに含まれるカーボンブラックは紫外線を吸収する効果もあります。

自動車は常に屋外、外気にさらされているので、
タイヤに使用されるゴムの補強剤としては、一言で言えばもう最高。

二言で言えば、超最高。

これがカラータイヤともなると、紫外線を受けた結果の劣化 (摩耗、亀裂など) が激しいので、
現在では黒いタイヤが主流となっているのです。

タイヤなんてずっと紫外線にさらされっぱなしですしね。

黒色のタイヤですらずっと冷暗所で保管していても、徐々に劣化しますもの。

スタッドレスタイヤとノーマルタイヤなんて半年ずつお休みしてる間に、
「あれ?お前そんな感じだったっけ?」 みたいな夏休み明けにハジけた学生を連想させます。




という感じなのですが、いかがだったでしょうか?

タイヤについての豆知識も増えたところで、
愛車のタイヤを愛でたくなる気持ちになったかと思います。

まったく、可愛いヤツだこいつめ。
今日も今日とてしっかり摩擦してやるからな。

今後カラータイヤは流行るのか?となるとおそらくNoでしょう。

黒いタイヤと同程度の耐久性になろうとも、です。

100年以上タイヤは黒色だという生活をしていますからね。

カラータイヤ、受け入れられます?

黒髪と一緒ですよ。

ごくまれに赤や青の髪色をした若者とかもいますけど。

周りを見渡しても黒髪ばかりのところに、
すこぶる発色の良い髪色の人がいたら 「えっ?何あの色。」 ってなりますもん。

自分が 「えっ?何あの色。」 なんて思われたくないじゃないですか。

みんなが黒いタイヤなのに自分は青い色のタイヤにしようなんて冒険でしょう。

だいたいカラフルなタイヤで走行していたら、一瞬で汚れが目立ちますよ。
見栄えをよくしようとした結果、外観を損なうハメに。

すべてのメーカーがこぞって黒いタイヤしか販売していないですし、
今後よほどのことがない限りカラフルタイヤは流行らないでしょう。( ゚Д゚)

タイヤでも毛髪でもありのままのカラーが一番。

( ゚Д゚)つ
Twitterもやってますので、よければフォローでもしてやって下さい。
確かな興奮を覚えます。

こちらは↓我が先輩方がやっている愛知ペーパードライバースクールのツイッターアカウントです。
( ゚Д゚)つ

個人でやっているので自動車学校ではありませんが、
各地へ出張する形でペーパードライバー講習を受けられます。

東海地方にお住まいの免許所持者の方や、
その他気になる方も公式サイトと一緒にチェックしてみて下さい。( ゚Д゚)b

我らがT指導員とH指導員が正座待機しております。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ



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