教習所の「みきわめ」という技能教習では何をするの?


みなさんこんにちは、現役でない教習所指導員のゆきちよです。( ゚Д゚)ノ

教習所へ通っているみなさん、教習原簿をいつも片手に校内をうろついていますよね?

暇なときに教習原簿の中身なんかも見た事があるかと思いますが。

その中に みきわめ (教習効果の確認) という技能教習がありますよね。

原簿の項目順に見ると、第一段階も第二段階もみきわめは最終項目になっています。

中には一緒に通う友人から 「みきわめ落ちた~。」 なんて聞いた事がある方もいらっしゃるかと。

え、みきわめって落ちる系のもの?みたいな。

ということで、今日はこの 「みきわめ」 についての疑問を解消できていけたらな、と。

そう思い喫茶店の角で筆を執っている次第です。( ゚Д゚)





みきわめ、みきわめる、という言葉から連想できるとは思いますが、
この時間は今までやってきた教習が身に付いているか?を見る時間です。

「教習効果の確認」 という名前にもなっている通り、
現段階での教習生の技能が定められた水準に達しているか確認しちゃおうよ!という事。

確認した結果、技量が水準以上であれば 「みきわめ良」

つまり、合格ですから次の検定 (運転技能試験) に進んで下さい、という事です。

逆に、技量が水準以下であれば 「みきわめ不良」

次の検定試験に進んでも不合格になるのは目に見えているので、
技能教習を延長してさらに運転練習が必要です、という事です。

 ⇒ ( ゚Д゚)つ 参考記事:【教習所の修了検定っていったいどういう内容なの?
 ⇒ ( ゚Д゚)つ 参考記事:【教習所の卒業検定っていったい何なの?

この様にみきわめという技能教習は良 (合格) 、不良 (不合格) があります。

しかし、あくまでも検定 (試験、テスト) ではなく、普通の技能教習の一部です。

技能教習の一番最後にやることと、
良、不良とあるため運転テストのように感じてしまうだけで。

普通車の教習課程であれば、MTなら第一段階15時限目に、
ATなら第一段階12時限目にあります。

第二段階であれば、AT、MT共通して19時限目がみきわめのお時間。

変に身構えず、いつも通りの運転をしてもらう中で、
担当の指導員が評価をしていくだけです。

別に指導員側もプレッシャーを与えるつもりはありません。

点数などありません。

ですので、みきわめ時間内に何かをミスしたからと言って、
即座に不合格になるというものでもありません。

あくまで、そのみきわめ時間の最後まで見た時に、
全体的にどうであったかを見て判断します。

一般的にみきわめのあり方としては、序盤 ~ 中盤にかけては普通に運転練習をして、
後半でみきわめをする、という感じです。

が、どう考えても圧倒的技量不足が明らかな教習生の場合には、
みきわめの時間ではあっても最後までひたすら練習をするだけ、という事もあります。

「もう1 ~ 2時間くらい練習したら水準に届きそうだな」 という教習生にも、
苦手部分の反復をメインにさせて次回のみきわめに焦点を当てる場合もあります。

一口にみきわめといっても、一般的なあり方があっても、
教習生に応じてみきわめの時間の使い方は変わります。

みなさんが一番気になるのは合格率でしょう。
まぁテストではないので合格率という言い方もおかしいですが。

みきわめを一発で通るかどうかは一概に言えないのです。

どういう事かと言うと自動車学校ごとに2種類の進め方がありまして…。( ゚Д゚)

まず1つ目。

みきわめの時間まで技能教習の延長はまったくせず、ドンドン次の教習時間に進む事パターン。

たとえば、坂道発進ができなくても、S字、クランクができなくても、
みきわめの時間まではドンドン教習が進むのです。

勘違いされてもいけませんが、坂道発進ができないのに次の課題はなかなかやらせませんよ。

あくまでも、教習項目上はドンドン進んでしまうというだけで。

項目上はs字、クランクの時間なのにやってるのは前段階の右左折メイン、
坂道発進メインというような事です。

原簿上の項目は消化されていきますが、教習生の技量に応じてその時間内にする練習内容は変わります。

なので、みきわめという時間であっても、やっている内容は坂道発進の練習メイン、
狭路課題メインなんていう事がよくあります。

もう1つ。

各教習項目ごとに延長するか否かが決定するパターン。

つまり、みきわめまで到達したのであれば、このパターンだと坂道ができなければできるまで延長、
S字ができなければ延長と、その場その場で教習の延長がされていきます。

この方式の教習所であれば、よほど大きなミスをしない限りみきわめ不良とならないでしょう。

だって、今までの課題が大丈夫だからみきわめまで来たんですもの。

違いは、最後に技能教習を延長させていくか、
途中途中で延長を挟んでいくのか、という事です。

ともかく、試験ではないので緊張はせずに。( ゚Д゚)




色んなサイトや個人ブログで 「みきわめは難しくない!」 などと謳っている記事を見かけますが。

運転技量の差は教習生によってまちまちですし、
「難しくない!」 と豪語した人は2つ目のパターンの教習所へ行った人でしょう。

【各教習項目ごとに延長するか否かが決定するパターン】

こちらね。

できないところができるまで、その都度延長してみきわめに到達したわけですから。
よほど基本はみきわめでひっかからないでしょう。

そのかわり、みきわめまでにひっかかっている可能性は多いにあります。

もしくは普通に狙い通りの上達をしてくれた教習生だったか、です。

こういった試験関係 (運転試験に限らずですが) あまり他の人の合格率や、
体感的な難易度はアテにするものではないでしょう。

大事なのは 「受検する本人の技量や知識がどの程度か」 が基準であり、
それ以外が結果に影響するものはないのですから。

あ、あとみきわめで見られない項目があります。

MT課程の 「AT特性」 や、第二段階の特別項目や高速教習ですね。

どう考えてもこれらはみきわめで実施不可能な項目ですな。

これも原簿を見ればわかるので、気になる人は今度見てみましょう。( ゚Д゚)ノ

Twitterもやってますので、よければフォローでもしてやって下さい。
半狂乱で喜びます。

( ゚Д゚)つ

こちらは↓我が先輩方がやっている愛知ペーパードライバースクールのツイッターアカウントです。

( ゚Д゚)つ

個人でやっているので自動車学校ではないんですがね。

東海地方にお住まいの免許所持者の方や、
その他気になる方も公式サイトと一緒にチェックしてみて下さい。( ゚Д゚)b

T指導員とH指導員が首を長くし過ぎております。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ



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