みなさんどうもこんにちは、現役教習指導員のゆきちよでございまする。( ゚Д゚)ノ
運転免許の取得方法には大きくわけて2通りあることはご存知?
⇒ ① 教習所卒業後、運転免許試験場での筆記試験を受ける。
⇒ ② 運転免許試験場で技能試験と筆記試験の両方を受ける。
一般的なのは①の教習所に通って運転免許を取得する方法だと思いますし、
②のように運転免許を取得できることを知らずに教習所に通っている方も多くいます。( ゚Д゚)
現在、世の運転免許保有者約95%ほどは①の教習所 (自動車学校) を卒業して運転免許を取得しています。
残りのかなりの少数派は②の試験場での、いわゆる一発試験、一発免許というもので運転免許を取得しています。
一発試験とは具体的に、教習所で行われる技能教習 (運転練習) 、学科教習 (座学) を受けなくても、
いきなり運転免許試験場で技能試験と筆記試験を受検するというもの。
当然、教習所に通う必要がないので余分な日数がかからず、
本来教習所へ払うはずである30万円近くが不必要。
ちなみに、合宿免許ならば20万円くらい。
本当に一発で合格して運転免許の取得ができるのなら、
総額3万円程度という脅威の低価格で運転免許の取得が可能なもの。
もちろん、運転免許の取得が可能な年齢であれば誰にでも受検可能なのが一発免許。
3万円と30万円って…。
お得過ぎるやん。( ゚Д゚)
比較するだけバカらしいほどの料金差があります。
が、しかーし!( ゚Д゚)現実はそんなに甘くない。
一発免許では、教習所や合宿にはいかずに、免許センターでいきなり試験を受けます。試験の難易度は非常に高くなっているので、おすすめはしません。
— 免許取ろう (@menkyohoshii01) 2017年6月2日
という事なのですが、初めて運転免許を取得する方には至難。
まず受かりません。
冗談抜きで、たぶん試験車両に乗車して、発進する頃にはもう不合格になっていると思います。
初心者の方にとって厳しいことはもちろんですが、
何年かの運転経験を経て、免許取消などになった方が一発免許を目指す場合もありますが…。
この運転経験がある方ですら、合格率はかなり低いです。
本当に一発で合格できる方がいたら拍手を浴びせます。
よく言われるのが、一発試験の合格率は2割以下という事です。
たとえば、その日に10人一発試験を受ける人がいたとしたら、
その場の2人受かればいいかな、くらいの感じと思ってもらえれば。
で、その合格者2名もすでに何度か一発試験を受けている人です。
僕の周りには一発試験を受けたことがある人は何人かいますが、
たいていの方は4 ~ 6回目くらいで合格しています。
もちろん、全員すでに運転経験があった免許取消の方で初心者の方はいませんぞ。( ゚Д゚)
中には15回目くらいでようやく受かったという人もいますし、
途中で一発無理だとあきらめて結局教習所へ通った方もいます。
やっぱり、一発免許は合格率低いんだな(^^;
ある程度乗れても受からないから、もっと慣れるまで試験はお預けしとくか— カモルド (@kamorudo) 2017年4月27日
このように、一発試験は運転がうまければ受かるというものではありません。
というのも、乗車段階から下車段階まですべての挙動において、
減点細目が事細かく定められているので、研究し、熟知しておく必要があるのですな。
( ゚Д゚)つ 「外部の参考サイト:運転免許技能試験実施基準解説」
あくまで一例ですが、ルームミラーの調節忘れをした段階で5点減点されるんですよ。
まだエンジンの始動すらしていないのに。
こんなの知らなければ、まず忘れて減点されますよね。
このように、一つ一つの動作 (調節、安全確認、運転操作など) すべてが採点 (減点) の基準となっているので、
減点細目に触れないように試験コースを完走する技量が求められます。
いつ、どこで、何を、どのようにするのかを知り、
それを再現するのが運転試験です。
なので、まずは技能が不十分な初心者の方は一発試験に一発合格はほぼ不可能です。
運転操作が不十分なのは話になりません。
そういう方はまずどこかの練習場 (有料) で試験要領を踏まえて運転練習をある程度するものです。
気が遠くなりますよ。
いつ受かるのか、あとどれくらい余分に練習した方がいいのか、
あといくら出費が重なるのか。
こういった思いをせずに済むのが、いくらで、いつまでに、と決まっている教習所通いがベストな選択。
というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?
初心者にとっての一発免許試験というのは、
僕の体感難易度で言えば中卒でいきなり英検2級を受けるようなものです。
一発合格すれば、安くて早いしお得だから、と一発試験を受けるのはあまりおすすめできませんし、
できれば初心者の方は教習所へ通ってもらいたいです。
というのも、まずは交通社会の法令や走り方などの基本知識を身に付けて欲しいのです。
目的は免許の取得ではなく、生涯無事故無違反ドライバー。
車社会の一人として、社会人として、責任を持てるような教育を受けてもらいたい。( ゚Д゚)
ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ
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