技能教習での目印教習は意味がない!

教習所00
みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよでございます。(゚Д゚)ノ

本日は 「ポールなどを使った目印教習に意味はない!」 と題しまして早速いきましょう。

ちょっと厳しめ意見の内容です。

まず、目印教習とはなにか。

 

指示された場所から、指示された速度で、指示されたハンドル量を回して課題 (狭路、方向変換など) を成功させること。





「○本目のポールが見えたらハンドルを一気に切る!」

「ここまで来たら停止したままハンドルを全部回して!」

 

よく指導員側からされる指示はこんな感じでしょうか?

指示された通りに操作したらできたでしょう?
2回目も、3回目もだいたい同じようにできたでしょう?

これによって教習生自身が 「自分は運転できている!」 と思ってしまうから厄介なのですよ。

実力ではありません。

言い方は悪いですけど、中学生にだってできます。

目印教習が発生する課題コースとしては、
S字、クランクなどの狭路、方向変換、縦列駐車などのバックをはじめとして、
まれに右折や左折ですら目印で教えてしまう指導員がいます。

これらはすべて 「自動車をある場所へ誘導する課題」 と言えます。

誘導系の課題は、初めて運転する方にはなかなか難しいもの。
できる人はすぐできるんですけどね。

でも、なかなかできないもんだから指導員も目印を教えてしまう。

最初っから目印で教えてしまう指導員もいます。

この記事を読んでいるみなさんは、目印教習についてどう考えているでしょう?

必要悪だ!と思っている人もいるでしょう。
そもそも目印教習を悪いものだと思っていない人もいるかもしれませんな。

これは声を大にして言います。

目印教習なんぞで教えてはいけません。

 

 

指導員が手抜き教習をしていると言っても過言ではないでしょう。(゚Д゚)

実際の路上で通用しないから目印はダメ!なんていう次元の低い話ではありません。

クランクや方向変換など、上記した誘導系の課題に技術が必要です。

 

① あらかじめコース全体を把握する視野の広さ、視点移動。

② 自分がどこを走行していくのか、適切な進路を想定し、

③ 想定した進路に必要なハンドル量や速度も考えて、

④ その想定した進路をなぞることができるようにハンドルを切り始めて (= 試し切り) 、

⑤ 試し切りをした結果、想定していた進路とのズレを修正していきながら、

⑥ 通過することが可能だと判断ができたら、通過に必要なハンドル量を操作し終わる (= 本切り) 。

 

このような感じで、これらのスキルを習得するために行うのが各課題の通過です。

これらを無意識下でできるようになったらバッチリ!(゚Д゚)b
目印教習を習っていない教習生の方はこれらが自然とできているのです。

しかし、目印教習でやっている教習生の方はどうでしょう?

 

① コース全体の把握をする必要がなく、目印のポールなどをピンポイントで見ていれば良い。

② そのピンポイント (目印) からハンドルを切ることが確定しているため、適切の進路の想定することなく、

③ 進路を想定していないため必要なハンドル量や速度も考えず、

④ ハンドルを切るタイミングが決まっているため、試し切りをすることなくいきなり本切り、

⑤ 試し切りをしていないため、進路とのズレを修正することなく、もしくはズレにすら気づけず、

① 通過可否の判断ができないか、通過できると信じて進み続けた結果、たまに失敗する。

 

つまり、目印教習で普段やっているとしてら、
本来習得するべき6つの技術をすべて習得できていないということになります。

これではすでに自動車の運転と呼べる代物ではありませんよね。

ただハンドルを回しているだけです。

そもそも目印教習というのは100発100中のものではありませんぞ。

教えられた目印通りにやっているはずが、何回かに一回失敗!という経験ありませんか?

たまたま失敗したのでしょうか?

違いますよ、たまたまいつもは成功しているだけです。

「○本目のポール」 は毎回同じ位置にあります (固定物) 。

しかし、それを見ている運転手 (移動物、可動物) は毎回ピッタリ同じ位置にいますか?

毎回ピッタリ同じ座席の位置で、毎回ピッタリ同じ顔の位置や向きで、
毎回ピッタリ同じ車速で、毎回ピッタリ同じハンドルを回すテンポでできていますか?

1mmのズレもなく毎回ピッタリにできれば毎回成功しますが、
少なからず絶対にズレはあります。

このズレが大きくなるにつれて失敗するのです。

と言ってもこのズレに気付きにくいでしょうし、
そもそもズレている意識なんてきっとないでしょう。

 

「なんで今、失敗したんだろう?」

 

その程度でしょう。

それくらい目印教習はシビアなものです。

僕自身も教習生によく聞かれるんですよ。

 

「どのあたりからハンドルを回すんでしたっけ?」

「ハンドルってどれくらい回したらいいんですか?」

 

って。

 

「通過できるようにハンドルを回し始めたらいいよ。」

「通過できる分だけハンドルを回せばいいよ。」

「それを考えるのが運転練習だよ。」

「失敗したら、次は失敗しないように修正したらいいよ。」

 

別に嫌味でも嫌がらせでもないですけどもね、
習得するべき技術を習得するための教習です。

 

「ハンドルを切るの少し遅かったよ。」

「ハンドルを切る量が少し足りなかったよ。」

「スピードが少し早かったよ。」

 

この程度であれば僕も言います。

それを踏まえて、次にやるときは気を付けて修正していけばいいのです。

目印を教えてくれる指導員を親切、
目印を教えてくれない指導員を不親切。

そんな風に感じている教習生も少なからず存在しています。

実際、卒業時のアンケートにも出てきます。

「あの指導員はハンドルを切るタイミングを教えてくれた。」

「あの指導員はハンドルを切るタイミングを教えてくれなかった。」

なんて。

 

みなさんいかがだったでしょうか?

この記事をここまで読んでくださった方、いろいろ感じることがあるでしょう。

別に目印でやっている教習生を批判しているわけではありません。
目印教習、それを教える指導員自体に疑問を持っているだけです。

賛否両論の話なので、感じ方はいろいろ。

僕は否、というだけであって。

ただ教習所を卒業したい (免許が欲しい) だけなのか、
自動車を自分でコントロールしたいのか、それ次第ですな。(゚Д゚)

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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