教習所コース内の課題ができない人は路上へ出てはいけない。


みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよと申しまする。( ゚Д゚)ノ

たまーに教習生からこんな事を言われます。

「(´;ω;) < お願いします、みきわめ合格にして下さい。」

おいおい、と。

ちょっと待てよ、と。

っていうか、この記事を今見ている方でそんな発言をした事ある方いませんか?





あらかじめ言っておきますが、これから自動車学校へ通うおうと思っているみなさん。

この発言は禁句です。

我々教習所の指導員はみきわめ (教習効果の確認) を行う時には、
別に理由もなく否 (不合格) にするわけではありません。

基準の時限数までに必要な技量が身に付いていれば良 (合格) にしますし、
必要な技量が身に付いていなければ否 (不合格) です。

否という結果を伝えてから、なんとか良にしてもらうために懇願しても、
当たり前ですが裁定はひっくり返りません。

「しょうがないなぁー。」

なんて指導員がもし言おうものなら、すぐさま離職してしまいなさいそんな指導員。

否である事を教習生に納得させるのも仕事です。

さて、第一段階のみきわめの時間に否にせざるを得ない教習生がそこそこいます。

もちろん、大半の教習生が否である事を自ら認め、
技能教習を延長して頑張っています。

こちらとしては教習所へ通う時間が長くなってしまい、
申し訳ない気持ちもありますわ。( ゚Д゚)

指導力不足です…。

あと言ってはいけませんが教習生個々のセンス…。
なんて抜群のセンス (逆の意味で) なんだ君は!という教習生いますからね。

第一段階が修了すると無事第二段階の路上教習へと駒を進めるわけですが、
第一段階での必要技能量が不十分の状態では公道へは出せません。

単純に危ないでしょ?( ゚Д゚)

技能教習では課題をいろいろやると思うんですが、
この課題が教習生本人も自分の運転ができているかできていないか一番把握しやすいかと思います。

第一段階での課題というのはS字、クランクなどの狭路や坂道発進などですよね?

中型や大型であれば隘路 (あいろ) 、二種であれば鋭角という課題もあります。

ぶっちゃけて言ってしまいますけども、この課題がろくにできない教習生は路上へは出てはいけませんよ。

教習所内コースの設計は路上よりも広い幅で作られているのです。

考え方としては、 「こんなに広い教習所内コースでも出来ないのであれば…。」 という感じです。

幅広の所内コースでも課題ができない、もしくは修正を重ねてクリアできるというレベルでは、
路上教習をやる意味がないほど基本操作や走行ができていません。

第二段階の路上教習は応用走行と言って基本ができている前提ですので、
路上で基本操作がおぼつかないでは困るわけです。

一般ドライバーは非情です。

多少不円滑なだけでもクラクションを鳴らしてきたり、
車間距離をつめて煽ってきたり、睨んできます。

仮免許の実技試験 (修了検定) ではS字やクランクでひっかかっても、
バックで修正して戻れば問題ありません。

中型や大型の隘路でも一発でおさまらなくても、
修正によって指定範囲内におさまれば問題ありません。

試験には合格できます。

しかし、それはあくまで修了検定に焦点を当てた場合に大丈夫というだけであって、
路上ではバックして前進してと修正している暇もスペースもありません。

所内より道が狭く、他の自動車や歩行者なども混合していますから、
そんなひっかかった一カ所でコチョコチョしている場合じゃないのです。( ゚Д゚)

特に大型のバスやトラックなんて一度ひっかかれば詰んだも同然なほど、
路上ではどうしようもなくなってしまいます。

なので、所内走行ができていないのに、
「お願いですからみきわめ良にして下さい。」 という発言は見当違いなのです。

仕事や学校もあるでしょうが、自分都合に考えてはいけません。

ただでさえ路上で迷惑をかけている教習車が、
より一層迷惑で不愉快な存在になるだけです。





というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

きつい表現も多少あったでしょうが、
すべては事故防止のためです。

我々が日々念頭に置いているのは教習生の技量上達ももちろんですが、
交通事故を起こさない事が第一です。

教習車が路上で交通事故でも起こしてたら、
周りの見る目はどうでしょう?

「○○自動車学校は~…。」

なんていう評判になりかねませんからね。( ゚Д゚)

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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