かつては技能指導員と学科指導員とで資格は別々だった。


みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよと申しまする。( ゚Д゚)ノ

現在、教習所の教習指導員は教習指導員資格者証を得れば、
学科教習も技能教習も共に行うことができます。

しかし、かつての法令では、学科教習を行うには学科教習指導員資格、
技能教習を行うには技能教習指導員資格が必要だった事をご存知?

今日はそんな内容なので、興味のある現役教習指導員や、
未来の教習指導員以外には鼻くそくらいつまらん話かもしれませぬ。( ゚Д゚)





教習指導員の仕事はもっぱら教習を行うのが仕事。

教習指導員資格を得ない事には、なんの役にも立ちません。

21歳以上で、教習を行う車種と同じ免許を受けていれば誰でも受検可能。

現行の法令では、教習指導員資格者証を得ることができれば、
技能教習、学科教習の両方を行うことができます。

根拠となる法令は道路交通法第99条にあり。( ゚Д゚)b
これから教習指導員を目指す方は試験に出ますぞ!

覚えておきましょう。

1993年の道交法改正に伴い、技能教習資格と学科教習資格は統合されました。

昔はそれぞれの教習を行うために、それぞれの資格者証を得なければならなかった、と。

なんて面倒な事でしょう。
気が遠くなります。

今は1つの資格を取れば技能も学科も両方できるのですからラッキー。

厳密に言えば、自動二輪運転免許を取得しないと学科教習はやらせてもらえませんけどもね。

技能教習も学科教習もできるのが現行の教習指導員資格者証と言えども、
教習すべてを実施できるわけではないですぜ。

一部の教習に関しては、さらに経験を積む (年数が経つ) 事でできるようになるものと、
個別で資格を取得しなければならない教習も存在します。

技能教習で言えば、みきわめ (教習効果の確認) という教習項目については、
資格取得後にいきなり実施できるわけではありません。

教習指導員資格取得から2年以上の経験があるか、
もしくは指定自動車教習所の管理者が認定 (選任) した者しか実施できません。

学科教習で言えば、第二段階にある 「応急救護」 の3時限と、
「運転適性検査結果における行動分析」 という項目については個別で資格の取得が必要。

「応急救護」 については、応急救護についての養成講習を終え、応急救護処置指導員という資格が必要です。

この講習が長いんですよ。

一週間くらいみっちり座学と実技をやらされます。

「運転適性検査結果における行動分析」 の学科教習については、
運転適性検査指導者養成講習を修了した指導員のみが実施できます。

こちらの養成講習は楽チン。

1日で終わります。

応急救護講習も適性検査講習も、別に試験があるわけではありません。

講習を受講する事を以て資格とみなされます。

その講習後、管理者に選任されれば晴れてすべての学科教習を実施可能となるのですな。( ゚Д゚)

流れとしては、最初に技能教習で経験を積んでいきながら、
実施可能な範囲の学科教習もやっていくかと思います。

もちろん、二輪免許を持っていなければ、二輪免許を取得してから学科教習を担当するでしょう。

その中で、順次開催される養成講習をこなして出来る学科教習の幅を広げていく感じですかね。




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

僕の場合は、最初の1年はひたすら技能教習のみを行い、
その後みきわめ (教習効果の確認) ができるようになりました。

そして、応急救護の養成講習と適性検査の養成講習を受講し、
2年目は応急救護の学科だけをひたすらやった記憶が…。

3年目からすべての学科教習も担当するようになったので、
僕が務める自動車学校はわりとスローペースでやれる事を増やすスタンスなのかと。

一気にやる事を増やして、中途半端な教習をしたせいで不適正を出してもいけませんし。

経験を積み、知識を付ける目的があるのでしょう。

ただ、教習所によっては1年目からすべてを一気にやらされたり、
あわよくばその他の中型や大型、二種などの指導員も一気に取らされる教習所もありますから。

そんな教習所はとても大変。( ゚Д゚)ヤダヤダ。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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