教習車両がセダンばかりなのには、実は形に決まりがある。


みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよでございまする。( ゚Д゚)ノ

本日のお題は 「教習車両に採用されている車種についての決まり事」 という感じでご承知くだせぇ。

基本的に教習所で使われている教習車や検定車、
運転免許試験場での試験車両にはトップ画像のようなセダンタイプの自動車が使用されますな。

「教習車 = セダン」 、というか 「教習車 = コンフォート」 、みたいな。

これがおそらく多くの方にとっての共通認識でしょう。





ちなみにセダンというのはトップ画像の自動車のように、
ボンネット、車室、トランクがそれぞれ独立している3ボックス車の事です。

さて、教習車にセダンタイプが多いのと同じくして、
タクシーもセダンタイプの車両がかなり多いです。

むしろ、教習車やタクシー以外にセダンの自動車ってあまり道路にいないよね?( ゚Д゚)

一般的にセダンタイプの自動車ってそこまで流通していませんな。

どちらかというと、一般ウケしているのは軽自動車、ミニバンなどの機能性が高いもので、
セダンタイプは車好きの人や高齢者 (クラウン率高し) が乗るというイメージ。

そんな世間の流行廃りを気にせず、長年に渡って教習車両はこのセダン (主にトヨタコンフォート) 。

なんでや、と。( ゚Д゚)

実は、教習車、検定車として使用していい車両にも定めがありましてな。

自動車学校独自のルールとかではなく、道路交通法施行規則というものに細かく規定されています。

・全長 4,400mm以上
・全幅 1,690mm以上
・軸距 2,500mm以上
・輪距 1,300mm以上
・乗車定員5人以上

上記の条件を満たす車両であれば、教習車や検定車として使用する事が可能です。

ちなみに、軸距 (ホイールベース) とは前後輪軸間の距離の事で、
輪距 (トレッド) とは左右の車輪の中心間距離の事です。

つまりは、コンフォートでなくとも教習車として使用できるという事なので、
プリウスやリーフ、MAZDAのアクセラなどを教習車として使う自動車学校も増えています。

教習車や検定車として使える車両の種類自体は多いように思われますが、
この細かい条件に合致しているMT (マニュアル車) が少ないのです。

必ずしもセダンである必要があるわけではありませんが、
個人的にはセダンを教習車 (練習用車両) として使用するのは納得できます。

普通自動車免許で乗れる車種の中では一番中間的なサイズ感ですし、
運転席からボンネットまでの長さがあるため前方感覚を養えますし。

何より走行安定感もありますし。

まぁ、セダンの方が練習に向いているから!!
なんていう目的で教習所へ入校する教習生なんていませんがね。

どちらかというと教習生目線で言えば、教習車両のフォルム重視でしょう。( ゚Д゚)

僕もフォルムに関して言えば、コンフォートよりアクセラの方がいいですから。

余談ですが、普通自動車以外の自動二輪車 (オートバイ) やトラックの教習車にも、
同じように細かく使用車両の規定がありますぜ。




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

教習車両や検定車両にセダンを採用している理由がお分かり頂けたかと思いますが、
教習車はコンフォートという時代ももうすぐ終わるかもしれません。

先も述べた通り、マツダのアクセラを教習車として導入する教習所様も増えており、
全体の30%くらいのシェアを占めているそうな。

同期のアクセラを導入している別の指導員に聞けば、
単純にコストパフォーマンスが良いと言っていましたし。

コンフォートも近々生産終了という噂もあり、
今後教習車両もバリエーションが豊かになっていく事でしょう。

「免許取得後、自分が乗るであろう普通車に似た教習車両を扱う教習所を。」
という選び方をする人も増えるかもしれませんな。( ゚Д゚)

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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