毎度どうも、世界の現役教習指導員ゆきちよです。( ゚Д゚)ノ
繁忙期まっただなかで、活力を失い気味のゆきちよともいいます。
今日は日曜日だったわけですが、当然休日出勤です。 (クソッタレ!)
今日の教習は晴天のため大変やる気が出ませんでしたね。
なんでこんなに空は青いのに俺は仕事をしているんだ、と。
まぁ仕方がないので頑張ってやる気を出すのです。
で、天気がよかったおかげで技能第2段階の1時限目、
路上に出る前の準備として 「日常点検」 を実施するわけですよ。
エンジンルーム内、トランク内、タイヤ、灯火類の点検ですね。(´ω`)
10分そこらで済ませるので簡単にですけども。
で、灯火類の点検をしているときに、教習生から質問がきたのですよ。
「前照灯ってどれくらい先まで照らしてるんですか?」 、と。
おぉ、いい質問だ君。
ほめてつかわす。
ということなので、本日の内容は 「前照灯」 でいきます。
まず、前照灯というのは、ヘッドライトとも言いますね。
夜間や雨天時などの、視界が悪いときに使用する灯火です。
書いて字の如く、 「前を照らす灯火」 というわけです。
お、おぼえやすぅー。
で、質問にあった前照灯の照射範囲というと、
一般的にロービーム (下向き) が約40m先、
ハイビーム (上向き) にすると約100m先を照らしておるのですな。
ただ前を照らして自分が見やすくなるだけのものでもないですよ?
他の自動車や歩行者などからも、ライトが点灯している自動車のほうが視認しやすくなるというメリットもあります。
たまに教習中よく見かけるのが無灯火運転。
正直怖い。
市街地で街灯などがあって見えなくもないですが、
怖いです。
運転手はきっと前照灯をつけてなくても、
お店の明かりや街灯で周囲が見えているのかもしれませんが。
自分の都合で、走るなんぞいけませんぞ。
自分は見えるものでも、他の人からしたら見えないこともあるのですから。
老化、目の病気、原因はいろいろありますが。
ていうか無灯火で自動車を運転したら違反です。
逮捕やで兄ちゃん。
そんなこんなで、この前照灯については県の学科試験なんかでもよく問われますよ。
① 「夜間、市街地を走行する際には前照灯を上向きにする。」
② 「夜間、路上を走行する際には前照灯を下向きにする。」
③ 「夜間、路上を走行する際には法令上、前照灯を上向きにして走行しなければならない。」
はい、レッツシンキング!
シンキングタイムは2年です。
じっくり考えてください。
・・・。
答えは出ましたか?
さっそく、答え合わせをしましょうか。
① → ×
② → ×
③ → ○
ということになるのですが、いかがだったでしょうか?
3問とも全部正解しましたか?
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それではいざ、解説をば。
まず、前照灯には2種類あります。
1つ目が、ハイビーム (上向き) です。
照射範囲が100mほどという遠目ライトです。
夜間自動車を走らせるのであれば、そりゃ当然遠くまで照らしてくれていたほうが嬉しいでしょう。
ただ、対向車からするとこのハイビームですれ違われるとまぶしいのです。
目がくらみます。
2つ目が、ロービーム (下向き) です。
照射範囲が40mほどという近目ライトです。
通常はこちらのロービームで走行している自動車が多いですね。
なので、学科試験でも 「法令上は・・・?」 という問われ方をすると、
「そういえばみんなロービーム (下向き) で走ってるな。」 と考えて問題を解こうとしますが、
それはちょっと待った。
実はその考え方は間違いなのです。
対向車とすれ違ってばかりなので、みんな面倒がってロービームのまま走行しているだけです。
すれ違うたびに、ハイ、ロー、ハイ、ローなんて切り替えていたらキリがありませんな。
しかし、法令上は 「ハイビーム (上向き) 」 で走行しなければなりません。
問題の問われ方として 「法令上は・・・。」 となればハイビーム、
「市街地では・・・。」 となればロービームです。
「路上では・・・。」 となれば、それは言い換えると 「法令上は・・・。」 と同義の問題です。
ちなみに、ハイビームは走行用ライトという呼び方もします。
ロービームはすれ違い用ライトとも言います。
なので、この別名からもわかるように、
通常路上を走行するときには 「走行用ライト = ハイビーム」 を使用するということになりますよね。
対向車とすれ違うときには 「すれ違い用ライト = ロービーム」 ということになりますな。
これで学科試験にこの類の問題が出題されても大丈夫ですね!
問題に出されるとかは二の次にしておいて、
実際の路上走行の際にも2種類の前照灯を使い分けましょう。
ライトを点けりゃなんでもいいってものでもありません。
ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ
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