「~かもしれない運転」 という使い古された言葉のジレンマ。


毎度どうも、ゆきちよと申したり申さなかったりするものです。( ゚Д゚)ノ

みなさんも一度は聞いたことあるでしょう?

「~かもしれない運転」

もう手垢がつきまくるほどに使い古されたこのフレーズ。

かつて教習所へ通っている時にも、担当指導員がよく口走ったのでは?

「~かもしれない運転が大事ですよ!」 みたいな。

僕が教習所で指導員をやっていた頃には、
ただの一度もこのフレーズを口に出したことはありませんが。

「~かもしれない運転」 という言葉、ついでにいうと 「~だろう運転」 という言葉にも違和感があるんです、僕。





運転免許を持っているドライバーのみなさんや、
自動車学校へ通っている教習生のみなさんならご存知の言葉でしょう?とは言いましたが、
いちおう知らない人のために言葉の説明をしておきますね。

「~かもしれない運転」 とは、 「その歩行者が急に横断してくるかもしれない!」 だったり、
「脇道から他の自動車が飛び出してくるかもしれない!」 というような危険予測をしながらの運転。

「~だろう運転」 とは、 「その歩行者が急に横断してくることはないだろう。」 だったり、
「脇道から他のじどうしゃが飛び出してくる事はないだろう。」 と高を括る楽観的な運転。

自動車の運転中に交通事故を起こさないためには、どう考えても前者の 「~かもしれない運転」 が大事だとよく言われます。

「~かもしれない運転」 は善で、 「~だろう運転」 は悪だというのがドライバーにとっては常識です。

でも僕は 「~かもしれない運転」 という言葉を使って、教習生に安全運転を推奨した事はないです。

最初も言った通り、個人的にこの言葉に違和感があるから。

間違いのないように言っておきますが、
僕は運転中、可能な限りの危険予測と必要な視線移動は頻繁に行いますよ。

話しが少しそれましたが、結局どんな違和感があるのかと。

「歩行者は急に横断してこないかもしれない!」

これ、善であるはずの 「~かもしれない運転」 じゃないですか。

でも、どう考えても運転の話で言えば悪の思考です。

「歩行者が急に飛び出してくるだろう。」

悪であるはずの 「~だろう運転」 がなんだかポジティブに聞こえます。

へそ曲がりの人にとってはこんな感じで、良いようにも悪いようにも解釈できちゃうアンビバレンス。

相反する言葉が共存できる、なんとも中途半端な標語じゃないですか。

しかもですよ?

厄介な事に大半のドライバーたちは 「~かもしれない運転」 を無意識にしていても、
それに対応できる操作はしないんですよ。

具体的に言えば、対象のものと事故を起こさないために 「減速をする」 、 「停止する」 、
「側方間隔を取る」 、 「車間距離を取る」 などですね。

かつて二種の教習やトラックの教習、つまりはすでに免許を持っている人たちの教習をした時にも、
「~かもしれない」 と思っていても伴う運転ができていない人が多かった。

「××になると思いませんでした!?」

「あぁ、思いました…。」

みたいな。( ゚Д゚)

じゃあ、なぜその速度で?なぜその距離で?なぜその間隔で?
という話を何人にもした記憶が鮮明にあります。

頭で思っているだけで運転行動に移していないのは、
思っていないのと一緒ですからね。

街中で走り回っている自動車たちをごらんなさいよ。

車間距離めちゃくちゃ近い人いません?

100歩譲っても危険ですよね。

前の車がふとした時にブレーキを踏んだらどうなるのか、
至近距離で追従しているドライバー本人は予測できていない?

そんなわけがない。

「前の車は急にブレーキを踏むかもしれない。」 と絶対に頭の中には少なからずあるんですよ。

なければ病院に行った方がいいレベル。
だてに何十年も生きてきたわけじゃないんですから。

その思考があるにも関わらず、 「前の車が急ブレーキを踏む事などよほどないだろう。」 という思考が逆転し、
アホみたいな車間距離でオラオラ煽りまくるんです。

僕の運転は常に法律で指定された速度以下でしか運転しないので、よくベタ付けで煽られるんですよ。

(今いやがらせで急ブレーキ思いっきり踏んでやれば後ろのやつは死ぬな!) って毎度思います。
あ、やりませんよ、決して。

世の中にはこれをわざと狙った 「煽られ待ち」 の輩もいますけどね。

まぁそんな余談はどうでもいいんですけども、
これが僕の中にある 「~かもしれない運転」 という言葉の違和感というか、ジレンマというか。

いくら 「~かもしれない運転が大事だ。」 と言ったところで、
結局は運転手自身の器が小さければただの戯言です。

なんとなく的を射たような標語を使って得意げになっている指導員がいたら、
【飛び出してこないかもしれない!】 だって【~かもしれない運転】 ですよね!」 なんて皮肉めいて下さい。

なんだか僕の性格が悪いみたいに思われてもショックですが、
揚げ足とりとか皮肉が本来大好きな人間なもので。

これで世界に5億人いる僕のファンのうち1人は離れてしまいましたな。
まぁいいか1人くらい!

でも僕の普段の運転は安全に気を遣ってますよ。
だから安心して下さい。 (?)

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ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ



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