教習生「でも路上にS字とかクランクみたいな道はないですよね?」


みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよでございます。( ゚Д゚)ノ

教習所に通っている教習生のみなさん、お疲れ様です。

進度のほどはいかがでしょう?
まだ第一段階ですか?それとも第二段階の路上?

いずれにしても、教習所へ通えば必ず通過する難関技能、
狭路 (S字コース、クランクコース) はもう通過されたでしょうか?





技能教習中によく教習生にこんな事を言われるんですよ…。( ゚Д゚)

「実際の路上にこんな道 (S字、クランク) ないですよね!?」

「こんな道 (S字、クランク) なんて無いのに何のための練習なんですか?」

…一体、今までに何回この質問が飛んできたことやら。

狭路コースと言われるS字、クランクも別に、
路上に存在するであろうS字とクランクの形状をした道路を通過する事を視野に入れた課題ではありません。

狭路コース課題の項目にも書いてある通り、
車両感覚を掴んで道路形状に合った速度と進路を選択する練習です。

S字道路のためのS字の練習でもないですし、
直角道路のためのクランク練習でもありません。

そもそも、狭路と名はついているものの、道幅は全然狭くありません。

S字とクランク内の道幅は3.5mもあります。
乗用車 (車幅1.7m) で言えば、2台が横並びになれるほどの広さです。

これは自動車学校の外周コースなどと同じ車線幅という事。

外周コースを狭いだなんて思ったことないでしょう?

ただ、曲がり具合が違うだけです。

その曲がり具合に応じた速度とハンドル量を掴むための練習コースがS字とクランク。

所内の道幅が3.5mという広さに対して、路上の車線幅員 (道幅) はどうでしょう?

もっと狭くありませんか?

主要幹線道路 (イメージで言えばかなり大きな道路) の幅員は3.5mである事が多いですが、
通常よく目にする道路は3.0mの車線幅という所が多いです。

もちろんそれ以下の2.5mという道だって存在します。
トラックやバスは最初から常にはみ出っ放しという。

S字やクランクを上手に通過できない教習生から、
負け惜しみかどうかはわかりませんがしばしば不満が漏れます。

「なんでS字やクランクの練習なんか…。」

と。

歪んだ表現をするならばS字やクランクの通過には、
「これくらい通れなくてどうするの?」 という意味も込められています。

もちろん、教習中にそんな発言などするはずもありませんが、
S字やクランクぐらい楽々通過する技量がないのに路上へ出るなんてとんでもない。

さっきも述べた通り路上の方が車線幅は狭いのです。

住宅街なんかを通行中に対向車来たら、どの地点でどれくらいの速度ですれ違うんですか?

しかも、駐車車両までいたらどうしますか?

住宅街での見通しの悪い交差点を右左折しようとした時に、
別方向から他の自動車がやってきたらどうすれ違うんですか?

自分が止まって先に相手を行かせるのか、
それとも相手を待たせて自分が先に通過した方が良いんですか?

しかも、自転車や歩行者も同時に近寄ってきていたらどうしますか?

そういった時に活きてくるのが所内コースで散々練習してきた、
S字やクランクの通過で培った車両感覚と速度コントロールです。

修了検定合格のためのS字、クランク練習など無意味。

「ぶつかる前にバックして通過し直せれば検定はセーフなんですよね?」

…もう、バカタレ、と。( ゚Д゚)

バックによる切り返しもやり直しも運転試験合格のための救済措置であって、
路上の他の交通もある中でコチョコチョとバックなんぞやっとれるんか、と。

一発で通過できる技量を身に付けんかい、と。

おっと、いかんいかん。
悪い指導員としてアンケートに名を馳せていた時の自分が出てしまった。

当然、そんな事は初めて免許を取りに来る教習生には言いません。

が、大型トラックや二種免許 (タクシー) の教習生には今でもそんな感じで言います。

特に大型には隘路 (あいろ) 、二種には鋭角 (V字) コースという課題がありましてな。

所内の広い道路で出来ないのに、狭い路上に出ていいはずがありません。

特に図体のデカい大型トラックやバスであれば、
通過できなければバックで、なんて路上でやっている場合ではありません。




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

自動車学校の所内練習はすべて、路上運転のための練習です。

いちおう勘違いの無いように言っておきますと、
公道にも存在しますよ、S字状の道もクランク状の道も。( ゚Д゚)

かと言って、S字道路や直角道路 (曲がり角) のための狭路練習ではありません。
これはさっきも言った通り。

余談ですが、僕の実家に行くためには自動車1台分の道幅の坂道クランクを上らなければなりません。

しかも、片側は石垣、もう片側は落差2mの崖という。

さらに言うと、一角には邪魔な岩石 (存在理由不明) が…。

なので通り慣れていない人がよく車輪を崖に落としています。(; ゚Д゚)

帰りはバックで下らなければなりませんからね。
よく配達の人や、勧誘の人が家に来た帰りしなにハマってます。

なんで落ちる前に止まらないのか…。

勢いと勘ほど怖いものはありませんな。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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