どうして二輪の教習には修了検定がないの?

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みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよでございます。( ゚Д゚)ノ

本日は 「普通自動二輪、大型自動二輪教習課程には終了検定がなぜないのか?」 という内容でお話を進めていきます。





たまにこんな質問をされるのですよ。

( ゚Д゚) < なんでバイクには終了検定がないんですか?

( ゚Д゚) < 二輪には路上教習はないんですか?

はい。修了検定も第二段階の路上教習もないです。

修了検定がない理由は路上教習がないからです。

路上教習というのは、文字通り路上 (公道) を運転する教習ですから、
そのためには仮免許証が必要になってきますよね?( ゚Д゚)

バイクの教習には路上教習がないため仮免許証の必要がありません。
なので、普通自動二輪、大型自動二輪ともに路上教習を行いません。

第二段階も所内で、路上を想定した教習を行います。

じゃあ、今度はなぜバイク教習課程には路上教習がないのか、と。

理由はいろいろあるでしょう。

「仮免許練習中」 という所定の様式 (縦17cm × 横30cm) のプレートを、
所定の場所 (車両前後の地上から40cm以上、120cm以下の場所) に掲示しなければならないが二輪では取り付けが困難。

・四輪と違って指導員の補助ブレーキや補助ハンドルによっての危険回避が行えない乗り物。

・一台に同乗 (後部シートに指導員) しての教習を行うにも、
二輪免許取得後1年を経過していなければ二人乗りが法令上不可能である。

・卒業検定を路上で行わなければならないという法規定がないため、路上教習の必要がない。

・事故があった際には教習生が被害者ではなく、加害者 (第一当事者) になる可能性の方が格段に高い。です
というか、普通に死人が出ます。

・所内では教習生の動きを制止する際によく使用する警音器 (クラクション) が、
路上では危険回避のとき以外にはみだりに使用できない。

・他の車両や歩行者のいる路上 (公道) で無線による指示出しは音量的に迷惑。
普通にうるさいのです。

自分のない知恵を振り絞るとこんな感じですなぁ。( ゚Д゚)




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

簡単にまとめると、路上教習をやってはいけない法律になっているわけではなくて、
路上教習を行わないからそんな法律はない、って感じですな。

教習で路上での走行を体験しておきたいという教習生も多いことでしょうけども。

海外では、指導員をタンデムさせて路上教習を行っている国もありますが、
日本ではそのような法整備がされていないので無理でしょうね。

せいぜいシミュレーターを用いての、路上を想定した教習しかできません。

二輪免許を取得してから一年を経過していないと二人乗りができない法律なのに、
まだ免許を持っていない教習生が二人乗りで路上教習をしていたらおかしいですものね。( ゚Д゚)

この理屈で言ったら、普通自動二輪免許を一年以上前に取得した大型自動二輪の教習生は、
二人乗りで路上教習を行えるという発想になってしまいますけども。

まぁ、二輪免許の場合は教習所での教習がすべてではありません。

実際に二輪免許を取得して、初めて路上を走行するときからが本当の教習と言えるでしょう。

誰かに指導されるわけではありません。

バランスを取らなければならない乗り物で、身体がむき出しの危険な乗り物で、
色々な場面に遭遇して、経験則を積み重ねていくのです。

ただでさえ、周囲の交通からすると二輪車はナメられています。
四輪からすると二輪車軽視の傾向が強いのです。

だってバイクとぶつかっても痛い思いをするのはバイクじゃないですか。( ゚Д゚)

二輪に対して幅寄せしたり、車間距離詰めたり…。

ライダーが邪魔くさい、うざいと思われるような運転をしているから、
四輪からそういった嫌がらせを受けやすいのですよね。

バイクで無茶な運転をすることなく一歩ずつ経験値を稼いで、
安全なライダーを目指すとともに、周囲の交通からカッコイイと思われるライダーになりましょう。( ゚Д゚)b

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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