オートマ教習でも坂道発進があるのはなぜ?

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みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよと申したり申さなかったりする者です。( ゚Д゚)ノ

本日の内容は 「オートマチック車 (AT車) 教習でも坂道発進をやる理由」 ということで行きましょう。

…まぁそう言わずに聞いてくださいよ。





教習生にこんな事を言われるんです。

「( ゚Д゚) なんのためにオートマで坂道発進の課題をやるんですか?」

「( ゚Д゚) オートマの自動車なら上り坂からの発進でも後ろに下がらなくないですか?」

「( ゚Д゚) なんでサイドブレーキ (ハンドブレーキ) を引いてから発進するんですか?」

「( ゚Д゚) クリープ現象があるじゃないですか!」

うーん…言いたいことはわかる!

ひしひしと伝わってきますよ。

上り坂からの発進と言っても、上り勾配に逆らうだけの前進しようとする力 (クリープ現象) が最初からありますものね、AT車って。

実際、教習所の坂道発進でオートマチック車でハンドブレーキを使用しなかったとしても、
ブレーキペダルから足を離すだけで後退することなく発進できてしまいます。

坂道発進時、オートマチック車で後ろに下がることなんてありえません!( ゚Д゚)b

しかし、これは教習所にある坂道ぐらいの上り坂であればという話。

上り坂のきつさって公道に出ればそれぞれですよね。

クリープ現象での前進力も自動車によってそれぞれ違います。

教習所の坂道は、日本全国統一のコース設置基準に従ってコース設計されていますから、
どこの教習所も同じ上り勾配です。

教習所のしょぼい上り坂くらいであれば、クリープ現象のほうが打ち勝ちますから後退しません。

クリープ現象が負けるほどの勾配の坂というものが世の中たくさんありますから、
その場合は安易にブレーキペダルから足を離せばAT車と言えど余裕で後ろに下がります。

思わず自転車から降りて、押して坂道を登って行こうと思ってしまうような上り坂は、
きっとAT車でも後退する可能性もありますな。( ゚Д゚)

そういう時は、サイドブレーキが役に立ちます。
覚えておいて損はない技能ではないでしょうか?

余談ですけど、左足でブレーキペダル踏みながら後退を防ぎ、
右足でアクセルを踏んで発進してしまうという方法もあります。




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

最後にまた余談ですけど、マニュアル車 (MT車) での坂道発進って難しいですよねぇ。

第一段階での技能教習での最初の難所がこの 「坂道発進」 と言われていますし。

修了検定でしくじるのもたいていこの坂道発進ですな。

当然、マニュアル車にはクリープ現象なんてものはありませんので、
サイドブレーキを引いてからアクセル + 半クラッチという操作をするわけですが…。

オートマ教習生が修了検定で、同じように坂道でハンドブレーキを引かなければならないのは、
マニュアル課程での採点基準に合わせているからです。

正直、オートマの教習でハンドブレーキを使用した坂道発進を一生懸命説明、指導している自分がアホらしい。

下がらないことがわかっている上り坂でハンドブレーキを引くというこの空しさ。

それを一生懸命覚えようとする教習生。

本当は教習中に言いたいんです。 (腹式呼吸で)

「( ゚Д゚) 意味ないよ!こんなの!」

でも、この意味のない手順に意味を持たせるのが仕事なのです。

AT車の坂道発進でハンドブレーキを使用するのにもっと深い意味を知っているという、
そんなエロい人は誰か教えてプリーズ。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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