二輪免許はいきなり「大型」より「小型」から段階的に取得するのがオススメ。

CB400 二輪 バイク
みなさんこんにちは、自動車学校で指導員でもやっていた雰囲気のゆきちよです。( ゚Д゚)ノ

若者の車離れとは言われる世の中ではありますが、
バイクに乗りたがる若者は一定数いますよね。

最近では、女性 (年齢問わず) でも自動二輪の免許を取得しに教習所へ通う方も多いですし。

で、自分が二輪指導を担当していた時にたまに思うことがあったんですよ。

( な ぜ こ の 教 習 生 は い き な り 大 型 二 輪 を 取 ろ う と す る ん だ … ? )

みたいな。

いや、いるんですよ。

【バイクに乗る人】 の大きさ比率が、 【競走馬にまたがる人】 くらいになっちゃう大型二輪希望の教習生。

超絶小柄の女性です。
身長も150cm前後くらいかな?っていうレベルの。

別に小柄だから、女性だから大型二輪に乗ってはいけないなんて話ではないんですよ。

ただ、そんな重量差が大きい方がいきなり大型二輪の教習を受けるのは過酷ではないか、と。

もっと効率よく大型二輪免許を取得する道のりもあるかと思いまして。

それは 「普通自動二輪免許 (小型限定含む) 」 を最初に取得し、
その後に 「大型自動二輪免許」 の取得を目指すというもの。

ということで、今回は 小型二輪から大型二輪へのステップアップ のメリットを解説していきます。( ゚Д゚)ノ





こういった小柄の女性の方で大型二輪を希望される方の動機は、
大きくわけて2つあるかと思います。

・旦那、彼氏が大型バイクに乗っているから一緒にツーリングしたい。 (同じバイクに乗りたい。)

・完全なる自分の趣味。

女性教習生に二輪免許を取りたい理由を聞くと、
たいていこの2つの理由が返ってきますね。

1人だけ例外的に 「将来白バイ隊員になりたい。」 という女性もいましたが。

さて、いきなり大型二輪を取得することには法令上の制限はないです。

別に普通二輪免許を持っていなくたって、大型二輪免許は取得できます。

がしかし、小柄、華奢、不器用を自覚している方には、
いきなりの大型二輪免許ではなく、下位の二輪免許取得をオススメします。( ゚Д゚)

【いきなり大型二輪だと大変なこと】

最初は普通自動二輪 (小型も含む) で教習

多くの教習生は第一段階の最初は普通自動二輪 (400cc) を用いて教習します。

指導員判断で 「うん、もういいね。」 と思われた段階で大型二輪 (750cc) に切り替えて教習を進めるのです。

それが第一段階のちょうど半分あたり。

しかし!Σ( ゚Д゚)

小柄な体格のため、大型二輪はおろか中型 (普通二輪) すらも無理だろうという方は、
さらに下の小型二輪 (150c) から練習します。

「なんだ、大型二輪免許課程でも別に小型乗らせてもらえるんじゃん。」

と思ったあなた。

正解です。

が、確かに小型二輪には乗れますが、
検定は大型二輪の車両で、特別課題には大型二輪のタイムが適用されます。

小型二輪免許の教習課程なら検定は小型二輪用のタイム、
普通二輪免許の教習課程なら検定は普通二輪用のタイムです。

つまり、下位免許から挑戦することで慣れることもできるし、
下位でも二輪免許を取得できているという自信がつきます。

大型二輪で入校しても途中で無理だと判断した教習生は、
結局、普通二輪や小型限定二輪に変更してます。

技能教習が延長になりまくる

まず、大型バイクにまたがれない。

シートまで高過ぎて足が上がらない、
またがれても片足が地面に届かないんです。( ゚Д゚)

またがろうとするその都度バイクを倒しまくり、倒れたバイクを起こす。

起こすって言っても自分では起こせないので、僕らが起こしてましたが。

「いつになったら発進練習ができるんだろう?」 というレベル。

ようやく片足のつま先でツンツンで跨がれたと思って、
発進しようものならすぐエンスト。

そして転倒。

「はぁはぁ…ようやくエンストせずに発進できたから、次は停止だ!」

と停止してもらおうにもブレーキが強すぎて転倒。

もしくは上手く停止できそうになっても、
つま先ツンツンの人ですから最後の足着きでバランスが取れずに転倒。

こうなる事が目に見えてるんですよ。

それも何か新しい事をやる度に毎回。

発進、停止、加速、減速、ギアチェンジ、カーブ、右左折、
坂道発進、S字、クランク、一本橋、スラローム、波状路、急制動…。

気が遠くなります。

僕がたまに担当していたいきなり大型二輪希望の小柄女性で、
規定の3倍以上の技能教習を受けた方がいましたよ。

規定の3倍なので約100時限くらいw

担当する二輪指導員みんな困り果てていましたね。
教習所の主になる気か?っていう勢い。

第一段階ですらも50時限以上乗ってましたから。

もちろん最初は小型二輪、普通二輪を併用したのに、ですよ。

慣れるまでに時間がかかり過ぎる

体格差のあり過ぎるバイクに乗るには相応の時間がかかります。

慣れってやはり大事。

まず、小型二輪免許を取って、路上で小型二輪を数か月くらい乗ってみたらどうです?

中免を取って、路上で数か月くらい中型に乗ってみたらどうです?

その後に大型二輪免許取得で入所した時、
いきなり大型二輪より技能教習は格段に楽ですよ。

いきなり乗ったこともないバイクで、しかも操れない大型二輪で半クラッチや旋回、課題練習なんて、
まともな練習になりませんからね。

プライベートで小型バイクや中型バイクにある程度乗って、
クラッチやスロットルの感覚、ハンドル操作に余裕を作れると良いですよね。

小型二輪であろうがバイクの各種操作が難なくできるレベルで入所すれば、
大型二輪という体格差があっても戦えそうな気もします。

もちろん 「どうしても今すぐ大型二輪を取らなきゃいかん!」 という人はどうしようもありませんが。

よく色々なサイトやブログで散見されるのが以下のような文章。

「〇〇の方が教習時限が短くて済む!」

「〇〇の方が最終的な教習料金が安くなる!」

【小型限定 or 普通 (中型) or 大型】 の内、どの二輪免許から取得すると良いかが熱弁されていますが、
あんなものアテにしてはいけませんよ、本当に。

だって、あれらはすべて最短時限数で卒業する事を前提に話していますから。

体格や器用さの面で多少でも大型二輪に乗る事に不安がある人は、
技能の延長、検定不合格、このあたりは覚悟すべき。

その上で、どの二輪免許から取得するか、どこの教習所へ行くか考えましょう。( ゚Д゚)

検定で落ちまくる

普通の技能教習ですらやっとこさなのに、
緊張しまくりの検定なんて見られたものではありません。

見ているこちらがずっとハラハラしています。(( ゚Д゚))

さきほども言ったように、課題は大型二輪用のタイムで採点されますから、
一本橋はより長く、スラロームはより早く通過しなくてはなりません。

大変ですよ。

初めての二輪の卒業検定をすでに小型二輪、普通二輪で済ましておけば、
その分の心の余裕もできますからね。

かつて、大型二輪希望の小柄教習生が普通二輪で入所しましたが、
卒業してから半年くらいしてから大型二輪で入所しまして。

普通二輪の教習の時にも多少苦労はした教習生でしたが、
大型二輪の教習ではまさかの延長もなくスムーズに卒業していきいました。

最初は小排気量のバイクでも 「プライベートで乗り回して修行してきたんだな。」 というのが見て取れますもの。

経験は大事だと思いますよ。( ゚Д゚)




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

大型二輪免許はバイク乗りの最終目標であり、憧れでもあります。

昔はナナハンに乗っているというだけで 「おぉ!」 となりましたからね。
(大型二輪免許が試験場の一発試験でしか取得できない時代。)

今は大型二輪免許も教習所のカリキュラムで存在しているので、
だいぶ大型二輪取得の敷居は下がるには下がりました。

誰でも気軽に大型二輪に挑戦できる時代。

しかし、大型二輪に乗ることのリスクや難易度まで下がったワケではありません。

まずは安全第一。

教習中に怪我をしていたら話になりませんし、
乗りたくて仕方のなかった大型二輪もトラウマの対象になるでしょう。

逆に、小柄でも華奢でも不器用でもないと思える方なら、
いきなり大型二輪免許に挑戦しても良いのでは?

免許証交付のために試験場へ行くのも一度で済みます。

免許証の取得欄すべてを埋めたい方 (免許ハンター) であれば、
当たり前ですが普通自動二輪から取得しましょう。

とりあえず、バイクに関しては期間を空けずに乗りまくる事が大事。

通いで近場の教習所へ通うのも良いですが、
空きがなかったり、オプションプランをつけないと思うように教習できない可能性があります。

合宿免許であれば毎日ほぼフルで教習が組まれていますので、
二輪の上達具合は早いと思います。

期間を空けると操作方法、操縦感覚を失いますからね。( ゚Д゚)スポーツと同じ。

合宿免許も視野に入れられる方は 免許合宿のユーアイ免許合宿ライブ などの合宿免許予約サイトも見てみましょう。

料金的にも土地的にも気に入った教習所があれば、
そのままインターネット上から申込みも可能です。( ゚Д゚)

自分に合った二輪免許の取得方法を見つけましょう。( ゚Д゚)

( ゚Д゚)つ
Twitterもやってますので、よければフォローでもしてやって下さい。
そこはかとない興奮を覚えます。

こちらは↓我が先輩方がやっている愛知ペーパードライバースクールのツイッターアカウントです。
( ゚Д゚)つ

個人でやっているので自動車学校ではありませんが、
各地へ出張する形でペーパードライバー講習を受けられます。

東海地方にお住まいの免許所持者の方や、
その他気になる方も公式サイトと一緒にチェックしてみて下さい。( ゚Д゚)b

我らがT指導員とH指導員が正座待機しております。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ



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