みなさんこんにちは、元教習指導員のゆきちよでございやす。( ゚Д゚)b
本日のお題は教習所へすでに通っている方は聞いたことがあるであろう、
「先行学科」 についてです。
基本的に学科教習は好きな教程から受講可能ですが、
受講時機が限られる学科教習が存在します。
それが先行学科というものなのですが、
何かよくわからんという教習生のために 「先行学科」 について徹底解説。( ゚Д゚)
「先行」 という名が示す通り、特定の教習を受ける以前に、
先行して受講しなければならない学科のことを先行学科と呼びます。
これは教習所独自のルールなどではなく、
法令上の規定によるものです。
なので、先行学科を無視して、本来受講してはいけない項目を受講してしまえば、
違反行為となってしまうので注意が必要。
違反したまま仮免許証、卒業証明書などが発行されてしまえば、
最悪の場合は無効になる場合も出てきます。
自動車学校側は最悪の場合、廃校、営業停止などの処罰を受けてしまいます。
教習所職員の間では不適正事案と呼ばれ、恐れられているものですな。(; ゚Д゚)
この先行学科と呼ばれる学科教習は、卒業までに3教程あります。
【1教程:運転者の心得】
まず、一番最初にぶち当たる先行学科というのは、
教習所入校の一番最初に受講を義務付けられている 「運転者の心得」 という学科1教程です。
教習の第一段階での先行学科はこの1教程のみで、
内容はくるま社会人のモラルや責任、交通法令の遵守などについて学びます。
この1教程の受講後、その他第一段階の学科教習と技能教習を進めることができます。
これは入校と同時にスケジュールに組まれている場合が大半なので、
教習生の方は特別に意識しなくても問題はないでしょう。
第一段階も終わり、第二段階になるとまたしても先行学科の受講が義務付けられています。
教習所側にスケジュールを組んでもらった方にはそこまで意識は必要ありませんが、
自分で教習計画を立てている方は注意が必要。
【25教程:自主経路設計】
【26教程:高速道路での運転】
第二段階では、学科25教程の 「自主経路設計」 、学科26教程 「高速道路での運転」 、
この2つの学科教程が特定の技能教習に先立ち受講が法令で規定されています。( ゚Д゚)
それぞれ、技能教習項目12 「自主経路設定」 、技能教習項目14 「高速道路での運転」 、
これらの技能教習開始前には必ず先行学科を受講しておかなければなりません。
受講してなければ、技能教習の進捗が停滞します。
今日は面倒だから学科受けるのやめよ、って先行学科を受けずにいると、
技能教習も進みません。
しかも学科教習をサボると、連日同じ学科教程が行われることはまずありませんので、
先行学科を受けていない以上は、次の受講日まで何もできなくなってしまいます。
そこでうっかり技能教習の予約をとってしまえば不正行為ですので、
処罰の対象にもなってしまいます。( ゚Д゚)
いかがだったでしょうか?
教習所における先行学科の意義を理解して頂けたでしょうか?
基本は教習所側が気を付けて確認の上、教習を進めてはいますが、
あくまでも人間が確認するものなのでヒューマンエラーというものが発生する可能性もあります。
実際に、全国の自動車学校 (名前は当然伏せますが) では不適正事案により、
廃校、証明書の発行禁止、営業停止などの厳しい処罰を受けている所もあります。
自分ひとりだけではなく、在籍しているその他大勢の教習生、職員が路頭に迷います。
なので、急用や急病がなければスケジュール通りに進めること、
わからないことは教習所職員にしっかり聞くこと、これが大事です。
先行学科の受講には十分注意しましょう。( ゚Д゚)b
教習所職員側も十分に注意、確認をして業務を行っていきます。
【参考記事】 ( ゚Д゚)つ 教習所の第二段階の教習「自主経路」ってどんな教習? ( ゚Д゚)つ 教習所の技能教習 「高速教習」 ってどんな感じでやるの? |
ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ