みなさんお待ちかね (待ってない) 、現役教習指導員のゆきちよです。(ﾟдﾟ)
今日はそんなに天気がよくない中、
ぜんぜん好きではない二輪教習を行ったのです。
だって、雨の中でバイクなんて走らせたら危ないじゃないですか。
滑ったら労災労災と騒ぎたてますよ？まったく…。
あんまり二輪についての内容のブログを書かないのは、
二輪がそんなに好きだからではないからですね。
で、本日はどんな感じだったかというと、
一人なかなかに大変な教習生がいましてね。
別に性格が気に入らないとかではありませんよ？
むしろ性格は抜群でしょう。
この教習生の方というのが年上なんですよ。
僕の2倍くらい。
僕のお母さんか？っていう年の差でしてね。
まぁ年齢なんかどうでもいいんです。
技能教習も1段階のある程度のところまで進んできて、
以前にも一回担当したことがあったのですが、
前回はそんなに印象に残らなかった教習生 (お母さん) で。
その前回というのは初教程くらいだったので、
僕自身もそこまで求めていなかったんです。
しかし、今回はもう二輪の課題 (S字、クランク、スラローム、一本橋) もある程度終わって、
じゃあ 「急制動」 をやりましょう！という時間だったんですね。(ﾟдﾟ)
40km/hで11m以内に停止するアレ。
雨の日は14m以内でいいんですけども。
まず、ウォーミングアップがてら、外周コースを走っていたわけです。
あれ？おかしいな。
なかなかついてこないぞ、と。
そんなに僕スピード出してないのに。
長い直線で30km/hオーバーといったところです。
雨だったので控えめに、というのもありましたし。
その教習生は外周をずっと徐行してるんですよ。
遅いぞ、と。
僕 「直線ではもう少しスピードを出しましょー！」
母 「はい！」
もう1周だけ外周を走行。
あれ？おかしいな。
加速してと言ったのにまだ徐行してるぞ、と。
スロットル (アクセル) をまったく回さず加速しないもんだから、
当然減速の必要もなくブレーキ操作もしない。
ただ、本当にダラダラと外周をまわっているだけ。
僕 「どうされました？体調でも悪いですか？」
母 「いえ、怖くて加速できません…。」
僕 「あぁ、雨が降ってるからですか？」
母 「雨は関係なくて、いつも怖くてアクセルを回せないんです…。」
なんと！
いつも加速不良…だ…と？
僕 「外周回っているときに手足の操作が何もできてないですよ？」
母 「はい…。」
僕 「速度を出さないと、速度を落とすという操作も必要なくなっちゃいますよね？」
母 「そうですよね…。」
僕 「なんの練習にもなりませんし、直線でまっすぐのうちなら多少アクセルを回しても大丈夫ですよ。」
アクセルが使えなければ、ブレーキも使えないままになってしまいます。
乗り物において、一番大事なのはブレーキが適切に使えることです。
交通事故はとまれないからぶつかるのです。
要はブレーキが不適切なのです。
ぶつかる前に停止できれば事故にはなりません。
今日の内容自体 「急制動」 ということだったのですが、
とてもじゃありませんが 「急制動」 なんてやってられません。
制動以前に、加速 (40km/h) ができないのですから。
なので、外周などの直線距離が長いところを使って、
加速と減速の練習をしつつ、S字などもやりつつといった教習でしたわい。
最短時限で終わるのは少し厳しそうですわい。(ﾟдﾟ)
年齢的にもやむを得ないと思いますが、
まぁ長い目で見て頑張りましょう。
ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ﾉｼ
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