車内で子供を抱いたままの親は何を考えているのか。


みなさんどうもこんにちは、現役教習指導員のゆきちよと申します。( ゚Д゚)ノ

よく赤ちゃんや幼児を抱っこしたまま助手席や、
後部座席に乗っている親を見かけます。

親と言っても母親である場合が大半ですし、
たまに祖母というパターンも見かけます。

しかし、この子供を抱っこしたまま乗車している状況を、
当事者たちはおかしいと思わないのでしょうか?( ゚Д゚)





自動車に赤ちゃんや幼児を乗せる時にはチャイルドシートが必要ですよね。

具体的に幼児とは6歳未満のこどもの事を言うのですが、
子供の発育具合に応じた形状のチャイルドシートを使用しなければなりません。

乳児用、幼児用、学童用と種類があるのですよ。

6歳未満の子供を自動車に乗せる際にチャイルドシートを使用しなければ道路交通法違反となり、
運転手には1点減点というしょうもない罰則があります。

根拠は道路交通法第71条3項。

へっ、罰則と言っても軽いもんだな、と。

チャイルドシートを乗せ換えるのも面倒くさいな、と。

よし、抱っこしておけば大丈夫だろう、と。( ゚Д゚)

…もう、安直。

実に安直。

その抱きかかえた親の腕が一体なんの保護になるというの?

まさかと思いますけどもシートベルトのつもり?

どうしても急病で、という緊急事態ならば仕方ないとも思いますが。

チャイルドシートは和製英語で、ただしくは幼児拘束装置や幼児用補助装置と呼びます。

子供の安全確保と運転の妨げにならないように身体を固定するための装置ですよね。

たとえば、時速40kmで走行中に衝突したとすると、
体重10kgの子供であれば約300kgほどの重量へと進化します。

物理の世界はおそろしい。

たった40km/hの速度でも衝突時には約30倍の体重になってしまうのですから。

300kgの重量を腕で支えられるんですか?

間違いなく物理の闇に腕ごと子供を持ってかれますよ。

そして、飛んで行った子供はどうなるんですか。

交通事故に遭わなきゃ大丈夫と考えている親が大半なのでしょうが、
交通事故に遭ったときにどうするんだという話です。

だいたい自分は絶対に事故に遭わないという、その自信の根拠の由来はなんなの、と。

そんなに言うのならば今度信号待ちしているあなたの背後から猛スピードで追突しましょうか?

ふふふ、避けられないでしょう?( ゚Д゚)

事故は自分が第一当事者にならなくとも、第二当事者になる可能性はあるのです。

⇒ 関連記事:( ゚Д゚)つ 事故における第一当事者、第二当事者ってなに?

要はやられる側ですな。

不可避な事態もあり得ます。

例外的にチャイルドシート免除の場合もあるのですが、
それは乗客としてバスやタクシーに乗るときぐらいと考えておきましょう。

いわゆる一般旅客運送事業車両に乗車する時です。

もし自分自身が旅客運送目的ではないバスやタクシーの車両を運転するなら、
当然チャイルドシートを装着する義務が発生します。

余談ですがね。( ゚Д゚)

ともあれ、最悪な事態を少しでも避ける可能性を高めるためには、
チャイルドシートの着用は必須になります。

かと言って、装着すればなんでもいいという話でもありません。

チャイルドシートをどの座席にするのかという事も考えないのは愚の骨頂。

まさか助手席にチャイルドシートを乗せている非常識な親御さんはいませんよね?

…あぁ、いるんですか。

でもそれは止むを得ないんですよね?

1シーターなど自動車の構造上助手席にしかチャイルドシートを乗せらないとか。

え、違うんですか。
特に止むを得ない理由もないのに助手席に乗せているのなら困った親御さんです。

衝突してエアバッグが作動したら衝撃で子供が死んでしまう可能性を考えましょう。

エアバッグは瞬間的に高圧力で出てきますから、
大人だって打撲をする可能性があるものです。

事故を起こして顔がボロボロになってしまう被害者もいるそうな。

傷や打撲で済むのなら死ぬよりはいいでしょ、ってなものがエアバッグです。

助手席にチャイルドシートを乗せたのなら、エアバッグとより近距離になってしまいますよね。

衝突して慣性で子供は前のめりに、その瞬間エアバッグ作動…。

あぁもう。( ゚Д゚)考えただけで恐ろしい。
とても自分の息子にはやれません、そんな事。

もし正当な理由により止むを得ず助手席にチャイルドシートを乗せるのなら、
座席位置をより後ろに下げて前向きにして装着しておきましょう。

チャイルドシートを後ろ向きに装着なんて論外です。

比較的安全な設置場所 (子供を乗せる場所) はおそらく運転席後部でしょう。

自動車に乗る以上絶対安全な座席はありませんが、事故に遭う瞬間、
運転手がもしとっさにハンドルを切るとしたら、危険な方向とは逆に切るでしょう。

無意識に自分側への衝突を避ける方向へいく習性があります。( ゚Д゚)

それがたとえ、自分の大切な人が助手席に乗っていようがいまいが。

悲しい事に、反射的にそうなってしまうものです。

どの位置にチャイルドシートを設けるかについての法令上の規定はありませんが、
より安全性の高い場所に設置してあげたいものですな。




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

いつもと違う自動車に乗る機会があったときに、
いちいちチャイルドシートを乗せ換えるのって面倒くささがあるのは分かります。

自分たちの手間を惜しんだばかりに、誰も望まない結末にもなり得ます。

自分たちの手間を惜しむのが大事なのか、
自分の愛する子供の命が大事なのか…。

天秤にかけたらより大事なものは、真っ当な両親であれば分かりそうなものなのですが。( ゚Д゚)

危機感や想像力の欠如ってとても怖いのです。

まだ幼い子供以外は全員ちゃんとシートベルトをしている状態で交通事故でも起こそうものなら、
子供だけが投げ出されて死亡してしまうかもしれません。

違反だからどうこうという話ではありません。

それが子供にとって良い事なのかどうかです。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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