運転における 「離合」 という言葉は全国共通の言葉ではない。


みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよ的存在感です。( ゚Д゚)ノ

「離合」 という単語、聞いたことありますか?

もともと 「離合」 という言葉の意味としては、
一度離れたもの同士がもう一度合わさる事。

さて、自動車の運転においての離合とは一体何を指すのでしょう?( ゚Д゚)というのが今日のお話。





離合の意味ぃ?

そんなもの決まっているだろう!!Σ( ゚Д゚)くわっ!

という声も聞こえてきそうなものではありますが、
そう思ったあなたはもしかして西日本出身のお方ですかな?

自動車同士などのすれ違いを離合と言ったりします。

東日本ではこの 「離合・離合する」 という言葉は基本的には通じない (使用しない) のです。

つまりは標準的な表現ではないという事です。

離合という言葉を使う地域が広範囲である事から方言とは言えないでしょうが。

広辞苑にも離合の意味として、車同士のすれ違いという意味では掲載されていませんし。
冒頭で述べた通り 「離れたり集まったりする事」 とは書いてありましたが。

みんな大好きWikipedeiaには新方言として載ってはいましたけどもね。( ゚Д゚)

確認したところ、国土交通省の行政資料などの中には離合という単語が出てきます。

方言とは言えませんが、日常生活で使う共通表現ではないのでしょう。

何かのきっかけがあって、ある地方ではよく使うようになったのかもしれません。

離合という言葉を使う使わないという境目は広島県あたりなのかな、という個人的な認識です。
関西地方では通じたり通じなかったりなので。( ゚Д゚)

九州、中国、四国地方がメインに使っている表現なのではないでしょうか?

ちなみに僕が住んでいる地域では近隣県も含めて一切使われない言葉です。
聞いたことはある、程度の認識の人なら少なからず存在しますがね。

で、自動車の運転において 「離合・離合する」 という表現が用いられるのはどんな時か…。

例えれば、山間部や住宅街に多い中央線 (センターライン) のないような狭い道路、
もし対向車がやってきたら同時にすれ違えないような、そんな道路。

そんな道路で対向車とすれ違う時に使われる表現が離合という言葉。

「なんとか離合できるかな?」

「あの待避所で離合しよう。」

「離合事故にならないようにしなきゃ。」

全国的に使われる一般的な表現としては、
すれ違い、行き違い、対向などと言いますよね。

離合を 「なんのこっちゃ?( ゚Д゚) 」 と思う人が半数を超える現状ですが、
ある地域では 【離合場所】 という標識が設置されている所もあるそうです。

その標識の意味としては 「幅員 (道幅) が狭いため、ここですれ違いなさい」 という事なので、
旅行などで目にした時のために頭の片隅にでも入れておきましょう。




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

離合という言葉を使っている側からすると、
意味を誰でも理解している前提で使っている場合が多いのも事実。

離合という言葉を常用的に使わない地域が大半ではありますが、
四字熟語の離合集散という言葉は使ったりしますがね。

離合集散の意味はわかっても、離合の意味がわからないという…。( ゚Д゚)

全国から教習指導員が集まる中央研修所での研修中、
指導員間の話題としてたまに出るのが 「離合という言葉を使うかどうか」 という話。

離合という言葉を使う地域の教習所では教習中に離合という言葉を使い、
離合という言葉を使わない地域では教習中にはすれ違いと言う模様。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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