「アナログ時計をパッと見た時に1秒が長く感じる現象」の名前がカッコイイ。


みなさんこんにちは、自動車学校で指導員でもやっていた雰囲気のゆきちよです。( ゚Д゚)ノ

ふとアナログ時計に目を移したら、秒針の動きが1秒以上かかった気が。

そんな経験ありませんか?

自分だけの勘違いかも?と思ってしまいがちですが、
これは誰にでも起こりうる現象です。

僕は時計を見る機会が多いので、1日3回くらいこの錯覚に陥ります。

誰にでも起こるこの 「時計の秒針の動きが遅くなって見える現象」 には素敵な名前がついております。

ゲームのキャラクターの技の名前にもなっていそうですし、
なんなら厨二病なあなたならさっそく口にしているでしょう。( ゚Д゚)

ではこの現象の名前と解説に加えて、
最後には自動車の運転に交えてお話していきます。

まぁいちおうブログ名にも自動車学校という名を冠していますので。




「アナログ時計の秒針が1秒以上止まって見える現象」

この現象は 「クロノスタシス (Chronostasis) 」 と呼ばれています。

おや、すでに厨二心をくすぐってしまったようで。

由来としてはギリシア語の 「クロノス = 時間」 に 「スタシス = 持続」 をくっつけちゃったノリ。

パッとアナログ時計を見た時に一瞬だけ時が止まった感覚になりますものね。

現象がそのまま名前になっています。

パッと時計を見た時の 「パッ」 がこのクロノスタシスという現象の起点であり、
高速な眼球運動が原因で引き起こされます。

たとえば、 「A地点」 を見ているとき、ふと時間が気になり 「時計B」 に目を移す。

「A ⇒ B」 へ目が瞬間的に動きます。

もちろんこの 「A ⇒ B」 へ目を移すまでの間も、
視覚情報はとらえ続けてはいるのですが…。

高速な眼球運動のため、目に景色は入ってきていても流れが速すぎるため、
視覚情報として脳が認知しきれません。

「A ⇒ B」 でいう 「⇒」 の部分ですね。

「⇒」 の部分は車の運転をしているときの自分の横を流れる景色のように、
一瞬で過ぎ去る視覚情報なのです。

脳の処理速度が追い付かないわけです。

しかし、処理が追い付かないからといって、
「何も見ていなかったわけにはできない」 と脳が思います。

目を移す度に瞬間的な記憶の欠如が発生してしまいますもの。

なので空白の時間である 「⇒」 の部分を、
次に目を移した時に目に入ったものを長く見せる事で穴埋めしているのです。

「何時かな?」 と思って時計に目を移せば、
空白の時間の穴埋めを次に見た時計を長く見せることで補っています。

眼球移動の「パッと」 に0.5秒かけているのであれば、
次に見た時計の秒針の動きも0.5秒くらい長くなる、と。

こうして脳みそが時間的なズレと感覚的なズレがないように、
目を動かすたびに処理してくれています。

いいですか?
目を動かすたびにですよ。

時計を見るために目を動かした時にだけクロノスタシスが起こるわけではないですよ。

目を動かすなんて起きていれば頻繁にしているじゃないですか?

つまりは頻繁にクロノスタシスが起こっているわけですよ。( ゚Д゚)

自分が気付かないだけでね。
もちろん僕もそれを知っていても気付けません。

なぜ気付けないか?

逆に、なぜアナログ時計だと気付けるか?

それはアナログ時計が秒針を動かして時間を計ってくれているからです。

デジタル時計だと気付けません。

もちろん時計以外のものだと時間を計ってくれていませんから、
クロノスタシスが起こっていようとも気付けません。

気付いていないだけで、眼球運動の間の空白の時間を埋めるため、
脳は常に錯覚を見せ続けているのです。

もう一度言いますが、それは普段の生活では認識できませんよ。
コンマ以下の瞬間的なズレですし。

アナログ時計を見た時にようやく 「おかしいな?」 となります。

最初にも言った通り、自動車の運転に関連させた話をするなら、
ちゃんと前をよく見て運転して下さいという事。

当たり前の話ですけど。

さきほども言った通り、眼球運動のたびに時間的な遅れが生じています。

自動車の運転ってあちこちに目を配りませんか?

標識、信号、他車、歩行者、バックミラーその他もろもろ。

これらへの目配りが運転には必要不可欠ですが、
その目配りをするごとにも瞬間的な認識誤差があります。

もちろんそれには気付けません、時間を計る対象がないから。

大半の交通事故は認知ミス (見ていなかったなど) が原因で起こっています。

 ⇒ ( ゚Д゚)つ 関連記事:「自動車の運転」 の3要素は認知、判断、操作。

ちゃんと周りの必要な交通状況を察知しようと目を動かしていても、
意図せず脳は錯覚を見せています。

ちゃんと見ていても細かい錯覚が発生してるのに、
わざわざ自分から認知を放棄するような脇見運転はやめなさいな。

脇見運転なんて眼球運動の距離が長いでしょう。

眼球どころか首ごと動くでしょう。

特に、スマホを警察にバレんようにボディーの死角で操作したりとか。

クロノスタシスなんてかっこいい名前がついてはいるんですが、
運転での認知ミスは致命的ですよ。( ゚Д゚)

ちなみにこんな視覚現象もありますので参考にどうぞ。

 ⇒ ( ゚Д゚)つ 関連記事:なぜ?走行中の自動車のタイヤが逆回転しているように見える理由。

( ゚Д゚)つ
Twitterもやってますので、よければフォローでもしてやって下さい。
興奮を覚えます。

こちらは↓我が先輩方がやっている愛知ペーパードライバースクールのツイッターアカウントです。
( ゚Д゚)つ

個人でやっているので自動車学校ではないんですがね。

東海地方にお住まいの免許所持者の方や、
その他気になる方も公式サイトと一緒にチェックしてみて下さい。( ゚Д゚)b

T指導員とH指導員が首を長くし過ぎております。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ



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