「エンスト」 って良く聞くけどなんなのさ?【MT・マニュアル】

エンスト
みなさんどうも、毎度おなじみ元教習指導員のゆきちよです。( ゚Д゚)b

教習所に通っている教習生の方であれば、すでにエンストはご存じでしょう?

まだ教習を受けていない方であれば、エンストという言葉は知っていても、
どんなものか想像できないかと思われます。

もしかしたら現役教習生の中にもエンストはわかるけど、
理屈がわからんという方は多いかもしれませんな。

ということで、今回のお題はみんな大好き 「エンストとは何か?」 でいきましょう。( ゚Д゚)





今教習所に通っていて、マニュアル車 (MT車) の教習を受けている方は、
きっと1回や2回はこの 「エンスト」 という現象に見舞われたことでしょう。

このエンストとはなんなのかというと、
簡単に言えばエンジンの停止のことを指します。

自分の予期しないエンジンの停止、
たとえばクラッチ操作不良、ギアミスなどが原因のときに起こるものです。

自分の意思でエンジンキーを左に回してエンジンを停止させるのとは違いますぞ。

厳密に言えば、自動車内機構 (点火系や燃料系) の不良等でもこのエンストは起こりますが、
教習所に通っている教習生がこれを知る必要はないので、
ここでは省かせて頂きますわい。( ゚Д゚)

ところでエンストエンストとは言いますけども、
エンストとはなんの略称でしょう?

エンジンストップ? (Engine Stop)

実はこのエンジンストップという言葉は和製英語です。

正しい英語で言うならば 「エンジンストール (Engine Stall) 」 です。

「Stall」 という単語には行き詰る立ち往生する失速する、などといった意味があります。

余談ですけどもね、いちおう覚えておくと今年いっぱいは大吉。

 ⇒ ( ゚Д゚)つ 関連記事:「エンコ」という死語になりつつある自動車用語の意味や使い時は?

で、この問題のエンストというのが起こる操作ミスというものがあります。

エンストする (エンストした) 原因を知ることが、
エンストをする回数を減らすことに繋がりますので意識していきましょう。

実際、僕自身が教習中に出くわすエンスト事例を挙げていきます。

◆発進時のギアが1速になっていない。

別にギアは1速でなくても発進はできますよ。
仮にそれが5速 (オーバートップギア) であっても。

しかし、自動車を0速度の状態から動かすにはそれ相応の力が必要です。
普通乗用車であれば車両重量は約1tほどあります。

2速であろうが、3速であろうが、4速であろうが、力はあります。

力があるか、ないか、の話であれば力はあるというだけであって、
力が強いか、弱いか、の話になれば5速へ向かうほど力は弱くなります。

誰が熱湯の入ったヤカンを力の弱い小指1本で持つというのですか。(゚д゚)
力の入る全部の指で持ちますよね?

同じことです。

小指1本でもヤカンは持てますが、落とす可能性が高く危険です。
自動車で言う発進ギアのミスによるエンストです。

まず、停止をしたら確実に1速に入れての発進を心がけましょう。

◆発進時の半クラッチが不十分

まず、発進する際には少しずつ自動車に動力を伝えていく必要があります。

半クラッチを使って、伝える力の量を調節しながら発進しなければなりません。
「調節」 と言っている以上、半クラッチを使う時間が一瞬では調節になっていません。

自動車を後ろから持てる力を振り絞って、思い切りパンチしたとしましょう。

自動車が動き出しますか?

無理ですよね、自分の拳がコナゴナになります。

しかし、どうでしょう。
後ろからじっくりと強い力で押し続けたら。

よく故障などで動けなくなった自動車を後ろから押している様子の写真や映像を見かけませんか?

自動車が動いていますよね。

半クラッチが短い (一気に強い力を伝える) = 力強くパンチ
半クラッチが長い (少しずつ強い力を伝える) = 力強く押す

当然、後者のほうが自動車を動かすのに適切な操作といえます。

半クラッチが長すぎるのも問題ですけどもね。

◆速度とギアが合っていない

チェンジレバー00
走行中に起こるエンストです。

ある速度域以上で走行していれば、基本はエンストしません。

しかし、何かが原因で減速、もしくは失速したとき、
低速状態にもかかわらず高速ギア (3 ~ 5速) に入っているとエンストします。

この状態になったときには前兆、症状があります。

カリカリ、ガタガタなど自動車から異音や振動が発生します。

こうなってきた場合はギアを落とさなければエンストの可能性大。

◆停止直前のクラッチの踏み込みが遅い

上記のカリカリ、ガタガタという異音や振動が発生してからも、
なおクラッチを踏み込まずブレーキを踏み続ければエンストします。

ブレーキでタイヤの回転をとめようとしているのに、
そんなときエンジン側のギアとタイヤ側のギアが噛み合ったままでは?

タイヤ側ギアの回転が止まれば、つながっているエンジン側ギアの回転も一緒に止まりますね。

この2つを切り離すためにもクラッチを踏み込むタイミングを意識しましょう。




というような感じで、エンストをする状況というのはパターン化しています。

実際に、エンストするすべての原因はクラッチ操作に問題があるのですがね。

よりエンストしやすい状況を作ってしまうのが、先に挙げた項目たちです。

あてはまる項目があるのであれば、そこを特に意識して操作していきましょう。

当然、これ以外にもエンストをしやすい状況にしてしまう場合もあります。
アクセル量、勾配抵抗によるものなどですね。

しかしこれらはクラッチ操作でカバーできてしまうものなので、
今回は割愛させていただきますね。

眠くなってきたんですよ。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。
またの機会に。ノシ




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