みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよでございまする。( ﾟДﾟ)ﾉ
本日のお題は 「交通事故が発生した時、被害者は何をしたら良いのか？」 という事でいきましょうか。
交通事故というと大抵の場合、加害者、被害者が存在するわけですが、
今回は特に被害者に焦点を当てていきましょう。
交通事故は日々、思っている以上の件数で発生しています。
もし、自分が交通事故を起こしてしまったら？
どう対応していくのかを考えていく必要があります。
「自分に限って交通事故を起こさない。」
こう思っている運転手の多い事この上なし。
交通事故が起きれば現場、当事者たちはパニックになるでしょう。
そんな時でも迅速かつ、適切な対応が必要になります。
タイトルの通り、今回は交通事故が起きた時に被害者がどうするのか？ということなのですが、
まずは以下の道路交通法の条文を軽く目を通してみましょう。
これがすべてと言っても過言ではありません。( ﾟДﾟ)b
(交通事故の場合の措置)
第七二条交通事故があったときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員（以下この節において「運転者等」という。）は、
直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない。
この場合において、当該車両等の運転者（運転者が死亡し、又は負傷したためやむを得ないときは、その他の乗務員。以下次項において同じ。）は、警察官が現場にいるときは当該警察官に、警察官か現場にいないときは直ちに最寄りの警察署（派出所又は駐在所を含む。以下次項において同じ。）の警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、
当該交通事故における死傷者の数及び負傷者の負傷の程度並びに損壊した物及びその損壊の程度、
当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を報告しなければならない。<参考：http://www.houko.com/00/01/S35/105.HTM#s4.2>
道路交通法第72条には以上のように定められています。( ﾟДﾟ)
まず、交通事故が発生したのなら普通は、というか、
加害者側が警察への連絡、負傷者の救護措置などを取るのが道理。
しかし、加害者側は被害者よりも気が動転している可能性がありますし、
必ずしも加害者側の怪我が軽微で被害者の怪我が重度とは断定できませんよね。( ﾟДﾟ)
加害者側の方が瀕死になっているかもしれません。
そんな時にまず、先ほどの道路交通法第72条を思い出さなければなりません。
「交通事故があったときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員 (略)」
このように定められているということは、加害者か被害者かは問わないという事。
つまり、加害者側に救護措置が必要な状況であれば、
被害者と言えど救護措置を取らなければならないわけです。
すかさず119番通報をし救急車を要請することと、
110番通報にて警察を召喚しなくてはなりません。
その後は、負傷者の救護に当たる、と。
もし、加害者側にも救護の必要がないような交通事故ならばそんな必要はありません。
そんな時は、すぐに110番通報を加害者側にしてもらえば良いのですが、
「はい、わかりました！」 と警察を呼ぶ素直な加害者ばかりではありません。
加害者側が、飲酒運転中の事故、無車検車、盗難車での運転、
無免許運転などの違反運転中であれば免停や取消を免れたい一心でしょう。
違反運転中でなくとも、業務中の運転で会社の看板に泥を塗りたくないなど、
警察への連絡を渋り、その場で示談交渉をしてくる加害者も存在します。
被害者はこの示談交渉を飲んではいけませんよ、絶対に。
「まぁ、死人も出てないし、大した自動車の損傷もないしな…。」
なんてその場を済ませ、後になって事故当時にはわからなかった車体の損傷、
体の異常に気付いてももう遅いのです。
自動車の修理費、自分や同乗者の治療費が後になって必要になっても、
損害賠償の請求ができなくなってしまうのですぞ。( ﾟДﾟ)
示談交渉は、双方の合意があれば成立してしまいます。
その場では混乱している状況でしょうが、まずは確実に警察へ連絡し人身事故扱いとして、
交通事故証明書を作成してもらわなければなりません。
示談交渉は弁護士や保険会社を介して行うようにしましょう。
というような感じなのですが、いかがだったでしょうか？
毎日必ず数件の大きな交通事故の報道がなされている中、
その背景にはニュースにはならない程度の軽微な事故は多数発生しています。
「自分は事故なんかに遭わない！」 なんて思っていても、
世の中の半数以上の人間が大小問わず交通事故に遭遇しています、統計的に。
交通事故の加害者になってしまったらどんでもない事ですが、
被害者側だからといってあぐらをかいていては後手に回ります。
やるべき事はやっておかないと被害者側なのに損をします。(; ﾟДﾟ)
損をしないためにも、加害者側が要領を得ない時や渋るときの為に被害者側としての対応を覚えておきましょう。
そして、必ず加害者側の氏名 (フルネーム)、住所、連絡先 、
自賠責保険や任意保険の保険会社名、加害車両のナンバー、
加害者が勤務中の事故ならば勤務先も聞き出しましょう。
名刺があれば貰っておいたほうが良いですし、
免許証や加害車両の車検証の確認もできればバッチリ。( ﾟДﾟ)b
交通事故を起こさない事が第一ですが、誰かに交通事故を起こされる事がないとは言い切れません。
加害者側の言いなりになってしまわないようにしましょう。( ﾟДﾟ)ﾉ
ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ﾉｼ
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