みきわめで不合格になっていた教習生の方が重大事故が少ない。


みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよでございます。( ゚Д゚)ノ

本日は 「教習所に通っていた時に、みきわめで不合格になっていた教習生の方が、統計的に重大な交通事故を起こしにくい」 という内容でいきましょう。

うえぇ!なんかすごく長いタイトルになってしまった!

でも本文はなんとか20文字以内で収めますので堪忍して!





交通事故というのは、誰しも同じ確率で起こすものではないですよね。

一方では交通事故を複数回起こす人もいれば、
一方では無事故のドライバーもいるわけです。

交通事故は起こるものではありません。
起こすものです。( ゚Д゚)

偶発的にではなく、運転手の必然によって交通事故は発生してしまいます。

「運が悪かった!」 という人もいますが、
運が悪いのではなく、ドライバーが悪いんです。

自動車のせいでも、事故の相手のせいでも、雨や雪のせいでもないのです。

交通事故の原因が、後続車の追突、津波や地震といった自然災害であれば、
それは運が悪かったと言いましょう。

それ以外は自分が悪いのです。

考えてもみてください。
すべては運転手の心掛けが防げた交通事故が、世の中に一体どれくらいあるのでしょう。( ゚Д゚)

さて、20文字以内で本文を終わらせると言った以上は、
前置きが長くなってもいけませんので (ようやく) 本日のタイトルに話を向けてみます。

全国の各教習所にはその県で発生した初心運転者による交通死亡事故の情報が警察から届けられます。

初心運転者とは運転免許取得からまだ1年が経過していないドライバーですな。

いつ、だれが、どこで、どんな交通死亡事故を引き起こしたのか、
その教習生はどんな成績で教習所を卒業したのか。

そんな情報がレポート形式でFAXで届いたりメールで届いたり。

我が自動車学校は、その事故レポートをすべてラミネートして教習に活用するわけなのですが、
このレポートからある統計が浮かび上がります。

「その教習生はどんな成績で教習所を卒業したのか」

これが今回のメインの内容になるのですが、警察から送られてくる情報には、
第一段階を何時限で、第二段階を何時限で修了してきたのかが記述されております。

「最短時限数で卒業」 という文言がほとんどのレポートに入っているのです。( ゚Д゚)

割合で言えば、初心運転者による死亡事故のうち8 ~ 9割ほどが最短時限数で卒業していった元教習生たち。

つまり、みきわめで不合格になった事がない教習生が、
もっと言うと自動車の運転が規定の時限数内に身に付いた教習生が、
極端に言えば運転が上手だった教習生が重大事故を引き起こしているのです。

運転が上手なはずだった教習生が何故?

逆に、みきわめで不合格になった教習生、
つまり規定の時限数内に運転技能が身に付かなかった教習生、
また極端に言えば運転が下手だった教習生の方が重大事故をほとんど起こしていないという結果。

完全に憶測というか自論ですが、みきわめも一発で合格するような教習生は、
自動車を動かすことに関しては割と上手なんです。

上手であるが故に 「運転って簡単じゃん!」 「俺ってうまいじゃん!」 という思考になり、
楽観的な意識で運転に臨みがちになるのではないでしょうか。

油断、おごり、慢心、過信…。
こういったものに繋がりがちなのかもしれません。

一方、みきわめで不合格になった教習生たち。

自動車をうまく動かすことができなかったからみきわめが不合格 (教習延長) になったのですが、
うまく動かせなかった理由も挙げればキリがないでしょう。

「自動車の運転が怖い。」 「身内で事故にあった人がいるから怖い。」 「運転に不安がある。」

こういったマイナスの感情があるからこそ、免許取得後の一人での運転でも、
緊張感、危険に対する高い感受性、無理をしない、注意力の維持など、
自動車事故を起こさないために必要な行動に繋がるのでは?

と個人的に勝手ながら思うことはいろいろとあろうとも、
交通事故を起こした当事者たちが事故当時にどういう心情だったのかは知る由もありませんが。




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

圧倒的に教習所を好成績で卒業していった教習生の方が、
教習所を出た途端に水を得た魚になるのかもしれません。

うるさく指導する指導員も、もう横にはいないんですから。

多少、スピードを余分に出したくなったりもするでしょう。

でもそれは仕方ないんですよ。

運転者本人の心掛け次第ですから。

ただ、統計的にはそういった器用な教習生の方が痛い目を見ることになります。

絶対とは言いません。

あくまでも統計的に重大事故を起こす傾向にあるというだけです。

逆に、運転がうまくできず教習の延長をしていた教習生の方が安全かもしれません。

もちろんこちらもそういう傾向があるというだけです。

絶対にないとは言えません。( ゚Д゚)

みきわめを一回で合格になったから良いとか、
みきわめで何回も落ちたからダメだなんて思わないで下さい。

「データは語る」 という言葉もあります。

今日も一日、安全運転を心掛けて生活しましょう。( ゚Д゚)ノ

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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