「自動車 対 歩行者」の事故は自動車が限りなく100%に近い責任を負うのはなぜ?


みなさんこんにちは、元教習所の指導員的なゆきちよです。( ゚Д゚)ノ

自動車で歩行者をはねてしまった時の交通事故では、
責任はすべて自動車側が負うという話を聞いたことはありません?

100%自動車の運転手が悪いという事がまことしやかに囁かれていますが、
半分は本当の話です。

しかし、すべてがそうというわけではなく事故様態、状況は様々ですから、
歩行者側にも過失が認められるケースが多少あります。

が、それはよほど歩行者の横断の仕方などに問題があった場合。

今日は大まかな 「自動車 対 歩行者」 の事故形態ごとの、
過失割合を説明していけたらいいかな、と思います。

あ、わたくし弁護士や保険屋ではありませんので、
実際に事故を起こされた方は私ではなく専門家のところへGo!( ゚Д゚)ノ





「優者危険負担の原則」 というものがあるように、
四輪車 > 二輪車 > 自転車 > 歩行者の順に高度な注意義務を負います。

( ゚Д゚)つ 関連記事:交通事故での示談や裁判時に重要な「優者危険負担の原則」とは?

歩行者は公道ではもっとも弱者。

自動車 対 歩行者で歩行者が物理的な損害が小さいなんていうのは、
アラレちゃんや孫悟空くらいしか例がないでしょう。

なので、多くの方が自動車側に100%の責任があると思ってしまうわけです。

ではさっそく、いくつかの状況に応じて 「自動車 対 歩行者」 の過失割合を見ていきましょう。( ゚Д゚)ノ

今回は横断歩道を横断中の歩行者視点で説明していきます。

信号交差点で歩行者用信号:、自動車用信号:

「100:0」 でほぼ間違いありません。

これは自動車の運転手が100%悪いので、歩行者の過失はゼロです。

自動車の信号無視という重大な過失があります。

信号交差点で歩行者用信号:(青点滅) 、自動車用信号:

概ね 「90:10」 で自動車に大きな責任がかかります。

歩行者にも気持ち責任がかかるのは、歩行者も違反を犯しているから。

黄信号は基本的には 「止まれ」 を意味しています。

歩行者用信号の青点滅は 「横断を始めてはいけない、横断中ならすみやかに横断し終わる、もしくは引き返す」 という法令があります。

信号交差点で歩行者用信号:、自動車用信号:

おおむね 「80:20」 くらいです。

自動車と歩行者お互いが同じ重大な信号無視という交通違反を犯していますが、
前述した優者危険負担の原則があります。

信号交差点で歩行者用信号:、自動車用信号:

「50:50」 くらいの過失割合になります。

自動車用信号が黄であるということは 「止まれ」 に等しいですが、
黄灯火に変わった地点によっては横断歩道までに停止できない速度に達してしまっている可能性もありますものね。

歩行者は赤信号を無視していますしね。

信号交差点で歩行者用信号:、自動車用信号:

「30:70」 くらいになります。

自動車の運転手からしたら納得はいかないかもしれませんが、
別に青信号だからといって歩行者を絶対に回避できないわけではありません。

歩行者が赤信号を無視すると予測、停止の準備をしなかった責任はあります。

信号のない横断歩道。

ほぼ間違いなく 「100:0」 です。

「横断歩道を渡っている歩行者がいれば停止」
「渡るかどうか不明、渡る人がいるか不明なら停止できるように減速」

そう決まっています。

物陰から急に人が出て来て横断を始めたという言い訳も、
「渡る人がいるか不明なら停止できるように減速」 という言葉の前には無力。

ここでまでは横断歩道ありきでの各様態についてでしたが、
最後に少し横断歩道以外での場所についても説明しておきます。( ゚Д゚)ノ

歩道上での歩行者との接触。

コンビニやガソリンスタンド、駐車場に進入する前に歩道を横切る場面があります。

横断歩道ではありませんよ?
ガードレールや縁石等の工作物によって設けられた歩道です。

知ってました?

自動車が歩道を横切る場合には、歩道の手前で一時停止なんですよ?

歩行者の有無に関わらずに。

法令上は歩道を横切るときには歩行者を轢いてしまう事はありません。

だって、歩行者がいてもいなくても、横切る前に必ず停止する事になっているんですから。

ぶつかるのは停止しないからです。

よって 「100:0」 という事に。

横断歩道も信号もない場合

横断歩道ではない場所を横断、ということは車道を横断するということ。

車が走行するエリアに歩行者が侵入するわけですから、
歩行者にも注意義務が発生します。

かといって、一度事故が起これば自動車側の責任の方が大きくなります。

横断歩道のない場所での歩行者横断は、
「横断し始めていたら妨害してはいけない」 という定めもあります。

よって自動車運転手側の責任は70%程度。

しかし、昼間か夜間か、道路の狭隘、見通し、歩行者の年齢 (子供、老人) など、
さまざまな要因が関係してきますので一概にはいえません。

これらの加算要素、減算要素で70%以上にも70%以下にも変動します。




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

何にして歩行者は路上でもっとも弱者であるため、
事故を起こせばよほどの事がない限り運転手の方に重大な過失があります。

歩行者にはし過ぎるくらいの注意がちょうどいいでしょう。

上記に紹介した過失割合はあくまでも基本的なものなので、
その事故ごとの状況によって変化はあります。

同じような事故に見えても細かな状況は違いますからね。

さきほども言った通り、時間帯や歩行者の年齢など以外にも、
ヘッドライトの使用、街路灯の有無などいろいろあります。

それこそキリがないくらいに。

事故の現場を知っているのは当事者と、
それに関わった人のみです。

心配な方や興味のある方は弁護士や担当した警察、保険屋に相談してみましょう。( ゚Д゚)ノ

というかそもそも自動車保険に加入はしておかないと賠償金額やばいですからね。

入っていない人は加入し、加入している人も保険内容の見直しをしておくと良いでしょう。

保険内容も常々更新されますし、新商品も出たりします。

無料の自動車保険一括見積もりサービスなどを利用すると、
今よりも良い自動車保険も見つかるかもしれません。

同条件くらいで安くなる可能性ももちろんありますしね。( ゚Д゚)b

もちろん保険以外にも、 「JAF」 などのロードサービスも受けられるように加入しておくのがオススメです。( ゚Д゚)b

( ゚Д゚)つ
Twitterもやってますので、よければフォローでもしてやって下さい。
あ、今回の話題での相談はやめて下さい。

こちらは↓我が先輩方がやっている愛知ペーパードライバースクールのツイッターアカウントです。
( ゚Д゚)つ

個人でやっているので自動車学校ではないんですがね。

東海地方にお住まいの免許所持者の方や、
その他気になる方も公式サイトと一緒にチェックしてみて下さい。( ゚Д゚)b

T指導員とH指導員が首を長くし過ぎております。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ



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