桜塚やっくん

お笑い芸人・桜塚やっくんの高速道路での交通事故死

みなさんご存知、エンタの神様で 「ガッカリだよ!」 というネタで、
当時よく番組出演していた桜塚やっくん (享年37歳) が、
山口県の高速道路で交通事故死したというニュースが流れてもう何年経ったでしょうか?

2年ほどかしら?





誰でも知っている人気の有名人が亡くなるというのは、
ファンでなくともとても悲しいものです。

当時はかなりニュースになりましたね。
今でもよく覚えてます。

別にファンとかそういうものではないですけどね。

みなさんも交通事故というのはどこか 「対岸の火事」 として考えていませんか?

この教習所の教習指導員という仕事を始めてからというもの、
事故死というものは外を出歩く以上、運転するにしても歩行者としても付きまとうものだと考えるようにしています。

以前はわりと 「自分に限って・・・。」 と思うタイプでした。

で、何故今になってこのニュースを取り上げるかと言いますと、
風化させたくない、とかそういう事ではなく、
自分自身が高速教習のときによく使う話題だからです。

決して死者を冒涜する為ではないですよ?

「高速教習が怖い・・・。ドキドキプシャアアア!」

という教習生がいる裏では、

「いつもよりスピードが出せるから楽しみ!」

と考えて意気揚々とやってくる教習生もいるので、
教習前の最初の導入時によく話すのです。

「日本国民のほんの一部である有名人でさえも交通事故に遭うのであれば
その他大勢である我々一般市民も当然事故に遭う可能性は多いにある。」

桜塚やっくんは多くの人に認知され、その時の事故状況を知っている人もやはり多いです。

導入時、ニュースの復唱をするわけではなく、

「これから行く高速道路と一般道の違い」

「高速道路でよく起きる事故」

「事故に繋がりやすい状況、よく起こるトラブル」

などを絡めての説明がこのニュースだととてもしやすいのです。
まさに典型的なのです。(‘A`)

まず高速道路と一般道の違いってなんだと思いますか?

法定速度が違うのは周知の事実ですね。
高速という名の通り、速い速度で走れますよね?

余談ですが、高速道路にも二種類あることはご存知ですか?

「高速自動車国道」と「自動車専用道路」

というもので
前者の法定速度は100km/hで、多くの方はこちらの高速道路をイメージすると思いますが、
後者は実は一般道と同じ法定速度で、60km/hです。

しかし、標識により60km/hを超える速度を指定している場合もあります。

まぁそんなのはどうでもいいんですけど、
一般道との違いを挙げると、

◆きつい勾配の坂が少ない
◆カーブのR (= 半径) が緩やか
駐停車禁止 (故障等のやむを得ない場合を除く)
◆見通しがよく、道路全体が広い

などということから、道路の構造上はすごく走りやすいため、
全員が安全に走っていれば一般道よりも事故が少ないはずなのが高速道路です。

しかし、実際に事故は起き、速度が速い分、一度事故が起これば大惨事ですよね。

勘違いしている人もいると思いますが、
高速道路にも信号はあります。 (トンネル前など)

歩行者もいます。 (トラブル等で非常用電話BOXまで歩く人、工事等の作業員など)

道路上で停止している車両もあります。

しかし、基本的にはなかなか遭遇しないものなので、
漫然と運転する人が多く、
高速道路ではこれらによる追突事故がかなり多いです。

走りやすいというのは 「安易に走ることができる」 のではありません。

いつも高速教習前にこの話からします。

次に高速道路で多いトラブル (故障等) の話もします。
みなさんは高速道路を走る前に何か自動車の点検ってしますか?

車も機械である以上は絶対ではないので万が一故障などがあれば、
車を駐停車せざるを得なくなります。

高速道路本線車道は基本的に駐停車はしてはいけないところなので、
故障など無いに越したことはないのですが、
残念ながら教習中もよく駐停車させている自動車を見かけます。

高速道路でよくあるトラブルと言ったら、

◆燃料切れ (ガス欠)
◆タイヤのバースト (スタンディングウェーブ現象)

これらですね。

この二つが起これば車は走れません。
駐停車するしかありません。

高速道路ではこれらに追突する事案が多いですが、
絶対故障しないということはあり得ないので、
最悪、道路の左側、十分な幅の路側帯に入りましょう。

桜塚やっくんは中央分離帯に衝突したため、
追越車線 (つまり右側) に車をとめたそうですね。

トラブルがあれば助けを求めるために非常用電話を目指したり、
自分でタイヤを交換するために車外に出なければなりませんよね?

ここでまず車道側のドアを開けたらだめですよ?
左側のドアから安全な道路外に出るんですよ?

今言っている車道側とは車の右にあたるドアです。
ドアを開けた直後に後続車が追突なんてざらです。

桜塚やっくんの場合は左側のドアから車外に出てしまいました。

車を止めている場所が左なら左から出ればいいのですが、
彼の場合、右側に車を止めていたので左側は車道になります。

当然後続車がやってきます。

追突された側も、追突した側も 「まさか!」 と思ったでしょうけどね。
しかし、これが小さなミスが積み重なった結果です。

事故の起こりにくいはずの高速道路でも事故が起こるのも納得できてしまいます。

高速道路で駐停車はしないのが一番ですが、
人生何が起こるかわかりません。

未然に防げたはずのものをほったらかしというのもいけません。

だから教習前にこの話をするのも、
運転免許を取得してから高速道路に乗るときが、きっとあるからです。

遠出するときなんかですよ、旅行とか。
気分的に浮かれてますよね。

ただ、そこで小さなことでも少し注意してから高速道路を走って下さいと伝えておきたいのです。

高速道路を安全に走るのであれば、
自分が事故を起こさない、自分が事故に遭わないようにしないといけません。

ガス欠 (燃料切れ) による駐停車が多いと言いましたよね?
なんでガス欠になるの?って思われる方もいるでしょう。

しかし、高速道路でガソリン入れたらいいか!なんて考えている人もいるんですよ。

ところがどっこい! (古い)
それは甘いです、甘栗より甘い。

ガソリンの余力がある状態でそう考えてるならまだいいですが、
エンプティー (空) に近い状態であれば、
一般道でガソリンを入れてから高速道路に入ってください。

高速道路で給油できる場所をご存知でしょうか?

私 「高速道路では、どこでガソリンを入れられるでしょう?」

教習生 「ガソリンスタンド!」

私 「はい!正解!・・・ってバカチン!」

そのガソリンスタンドがどこにあるか?ですよね。
SA (サービスエリア) にガソリンスタンドがありますよね?

最近はハイウェイオアシスとかのPAにもガソリンスタンドがあるんですが、
まぁそれは例外と考えておいてください。

で、そのSA (サービスエリア) とはだいたい何kmごとにあるでしょうか?

正解はおおむね50kmごとです。
最悪50kmくらいは給油はお預けということですね。

だから走る距離次第、残量次第では先にガソリンを入れておきましょう。

もう一つのトラブル、タイヤのバーストなんですが、
いわゆるスタンディングウェーブ現象というやつです。

なんだそのいけ好かない名前の現象は!
って、思われる方もいるかもしれませんが

簡単に言うとタイヤが風船に針を刺した状態になります。

走れますか?無理ですよね。

だからバーストしないようにしてください。
頑張って。

嘘です。
一般道よりも少し高い空気圧に設定してください。

自動車の運転席側のドアを開けると 「○○kPa」 と書いてありますが、
あれは適切な空気圧を示すものなのです。

「適切」 というのは一般道を走行するときの話です。

空気圧の低い状態で高速走行をすると、
タイヤの後方が波打つような感じになり、
ゴムが剥がれてバーストする可能性があります。

なので防止策として空気圧を少し高めにするのです。
「少し高め」 って個人のさじ加減ではないですよw

だいたい1割 (10%) 増しくらいがいいと言われています。

この前も職場である教習所近くの高速道路でトラックのタイヤがバーストしたーって騒いでましたね。
他人事じゃないですよ!

燃料も空気圧もガソリンスタンドですぐ調節できるんですから、
面倒くさがらずにこれくらいはやるべきですよ!

そんなこんなで今日も高速道路をジャンクションをまたぎ走ってきましたが、
大型トラックが横につっこんで速度規制が敷かれてました。

当事者からしたら不幸ですが、
巻き込まれた周りにも大迷惑がかかりますからね。

時間的な短縮を図って高速に入ったのに、
速度規制がしかれてたら本末転倒ですからね。

無駄にお金を払ってるようなもんですし、
離脱したくてもそうそう離脱できないのが高速道路ですから。

正しく走ればこんなに便利な道路はないのに。(´Д⊂

また最後にもう一つ余談ですけど、
このニュース、ネットで画像付きでいろいろありますが、
この記事には貼りません。

心霊写真だなんだと騒がれていて、載せたら不謹慎だと思ったからってのもありますが。
どう見ても心霊写真に見えないのに騒ぎ立ててる感が否めないというのもありまして。

信じている人はごめんなさいね?
考え方は人それぞれという事で。

スルーしてください。

ただ、点が3つ近くにまとまっているだけで心霊心霊って。

シミュラクラ現象っていうのも頭に入れて写真を見ると、
なんともないただの点3つですよ。

ちょうど今みんな大好きウィキペディアで調べたら、
別名、 「類像現象」 とも言うようで。

ほんとにその通りだと思いますよ。
まぁ中には本物もあると思いますけどね、知らんけど。

って脱線しまくりましたけど、
みなさんも安全に高速道路を走りましょうねb

ほんじゃあ、またの機会に。ノシ








Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA