「ルーシーサイモク」 ってなに?

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みなさんどうも、現役教習指導員ゆきちよによる時間が始まります。(゚д゚)

今回のお題は自動車学校などでよく聞く 「ルーシーサイモク」 についてでいきましょう。

ん?ルーシーサイモクってなんじゃい?

何語じゃい?

あ?

となると、これは安全確認手順の略です。

標語、俗語と言ってもよいかもしれませんな。




①ルー = ルームミラー

②シー = 方向指示器 (ウィンカー) を出す

③サイ = サイドミラー (ドアミラー、フェンダーミラー)

④モク = 目視

以上、4つの過程の略称。

発進、右左折、進路変更 (車線変更) 、路端停車を行う際に、
後続車との事故防止をなくすための安全確認である、と。

道路交通法で定まっている手順というわけではなく、
運転免許を取得する際の検定基準によるものです。

これらの安全確認をおこたると減点されるというわけですな。

なので、教習所での教習でよく使われる 「ルーシーサイモク」 という言葉ですが、
これは各指導員によって手順が違うということにならないように使われるのです。

・先に目視しろ、って言われました。

・先にウィンカー!

・ルームミラーが先だ!

こんな感じで、指導員によってバラバラのことを言っていると、
運転が初めての教習生は困惑してしまいますよね?

なので、その差異をなくすために標語化されたものが 「ルーシーサイモク」 という言葉。

まず、ルームミラーで後方全体の把握、
次に、変える進路方向への方向指示器を作動、
そして、変える進路方向のサイドミラーでの後続車確認し、
最後に、ミラーの死角になる運転席からななめ後ろを目視する。

こういう流れですな。

手順化している意味としては、
指導員ごとの教え方の違いをなくすためや、
この行為を繰り返すことによって習慣化させるためです。

ちなみに僕は教習中、一度もこの言葉を使ったことはありませんけどねw(゚д゚)
というか僕が勤める教習所内でこの言葉は聞いたことありません。

いちおうルーム → ドア → 目視の順番で教えはしますけども、
路上教習になればこんな手順にこだわりはしません。

実際の路上でこんな手順で運転しているドライバーはいませんよね?

安全確認は検定での減点をされないためにするものではなく、
自分自身が進路を変えることに不安を感じてする行為であるべきです。

たとえば、検定のときに 「ルーシーサイモク」 という手順通りに、
最後目視をした段階でそこの他の交通があったらどうするのでしょう?




そのとき進路を変えることができなくなりますよね?

なのでバックミラーでの後続車の確認は常にしているものです。

進路を変えなくてはならなくなったときに、急に後続車の確認をするものではありませんな。

ただ、初めて運転をする教習生からすると、
常に後続車を気にしながら運転することは難しいと言えます。(゚д゚)

まだそこまでの余裕がありません。

なので、この手順に縛られがちです。

しかし、運転中は後ろの様子が不安に思えるようにはなってもらいたいですな。
よそ見をしながら運転するわけではありません。

後ろの自動車との車間距離はどうか?
今ブレーキを踏んでも大丈夫か?

「前を見て運転」 が基本ですが、 「後ろを見て運転」 することも大事。

路上における追突事故というのはとても多いものです。

追突は自分に責任があるわけではありません。
自分では回避がなかなかできない事故形態です。

なので、ミラーで後ろの自動車に追突されるというのがあらかじめ確認できていれば、
身構えて受けるショックを減らすことができるかもしれません。

受けるショックっていうのは精神的なのではなくて、物理的なショックですよ?

衝撃でハンドルに頭をゴン!とぶつけないように、
ハンドルをしっかりと持って腕で衝撃を吸収したり。

安全確認が検定基準 (減点) にしばられた唯の作業にならないように、
意味のある安全確認ができると良いですな。(゚д゚)b

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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