限定解除の技能教習にはなぜ路上教習がないの?


みなさんこんにちは、現役教習指導員のゆきちよでございまする。( ゚Д゚)ノ

本日のお題は 「教習所での限定解除に係る技能教習に路上教習がないのは何故か?」 でいきましょう。

限定解除の教習とは、AT (オートマチック) 限定解除や、二輪の小型限定解除、
中型8t限定解除や、今後は準中型5t限定解除なんてものも増えますな。





通常、普通自動車の運転免許を取得するにしてもMT (マニュアル) 普通車の技能教習は、
最低でも34時限ありますよね。( ゚Д゚)

第一段階と第二段階に分かれていますしね。

少なくとも2週間くらい通うのが教習所というものですが、
限定解除に係る技能教習は全然違います。

たったの数時限で終わります。

早ければ3日ほどで終わってしまうこともあるくらいで。( ゚Д゚)

タイトルにもある通り、路上教習も一切ありません。

あるのは教習所内コースを使っての基本走行の技能教習のみ。

なぜ技能教習で路上に出ないのか、となると、
限定解除をしようとしている既得運転免許を取得する際に、
その免許に係る教習ですでに路上教習を行っているからです。

二輪の小型限定解除は別ですぞ。( ゚Д゚)
もともと二輪の教習には路上教習はありませんから。 (第二段階の路上を想定した教習はある。)

普通自動車のAT限定解除の場合で考えると、
AT免許を取得する際に普通車で路上に出ていますよね?

限定解除で乗る教習車はAT免許を取得する際に使用していたのと同じ普通車。

違いは、ATなのかMTなのか、というだけ。

なので、普通車で路上を走行する事はできること前提での教習が限定解除の教習です。

できないMTの操作だけを覚えればいいだけなので、所内教習だけで事足りるということですな。

つまり、クラッチ操作とギアチェンジ (変速操作) ができるようになればいいのです。

限定解除に係る審査 (実技試験) ではS字やクランク、坂道発進、
方向変換などの所内課題を含んだコースを走行します。

限定解除の教習でもS字やクランク、方向変換をやりますが、
課題の練習をするわけではありません。

課題でMT車の練習をするだけです。

これらの課題も 「普段普通車に乗ってるんでしょ?これくらいはできるよね?」 という扱いから、
教習時限数が極端に短いのです。

決めたのは国ですからね。( ゚Д゚)教習所が決めたわけではありません。

8t限定解除の教習であれば 「普段マニュアルの2t車 (トラック) は乗ってるんでしょ?」 というくらいの勢いで、
こちらもやはり教習時限数は極少々。

しかし、実情はMT免許を取得してから2t車どころか、そもそもMTの普通車にすら乗っていない!
という教習生の方が多いのです。

なので、みなさん規定の最短時限数で終わらせられず、
結局は倍くらい (もしくはそれ以上) の時限数に延長されています。

ペーパードライバーという方には、限定解除というのは若干ハードルが高いものです。

教習期限も3ヵ月ですし。

延長しても、頑張ればいつかは終わりますがね。( ゚Д゚)




というような感じなのですが、いかがだったでしょうか?

路上教習がなくてラッキーはラッキーなのでしょうが、
時限数が短いのがネックになるのが限定解除の教習。

しかも、なぜかこの限定解除で入校する方はほとんど安心プランを付けていない!( ゚Д゚)

悪いことは言わないので、安心プランには入っておいた方が良いでしょう。

たいていの場合はプラス1万円くらいで安心プランを付けられます。

逆に、安心プランなしで規定の倍の教習延長になれば、
それこそ余分に数万円を支払わなくてはならないかもしれません。(( ゚Д゚))

あ、当然規定の時限数で終わっていく教習生の方もいますぞ。

よほどセンスが良いか、普段から解除前免許で乗れる自動車でしっかり乗っているか、です。

もし、限定解除しようかと考えている方がいれば、
入校前にでも今所持している免許で乗れる範囲の中でも、
一番最大の自動車で乗り込んでおいた方が良いでしょう。

もちろんそんな自動車が身近になければ乗り込むもクソもないんですがね。

ともあれ、限定解除で使うであろう車両の特性や操作方法、
走る所内コースなどは事前に覚えておくのが望ましいです。

予備知識がない状態でもともと少ない時限の技能教習を受けていると、
説明で余分な時間を取られて実走時間も減りますからね。

走行する時間を長く取るためにも、あらかじめ勉強をしておきましょう。( ゚Д゚)b

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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