教習所での教え方の違いは何故あるの?

教壇に立つ先生
こんにちは、現役教習指導員のゆきちよ的存在感です。(゚д゚)ノ

今日のお題は 「教習所での教え方の違い」 についてにしましょう。
そうしましょう。

もうそうするって決めた。





よくあるんですよね。
教え方の違いっていうのが。

各教習所の卒業時のアンケートにも、よく 「教え方が違う」 という内容が出てきます。
アンケートに出てくるのは氷山の一角ですからね。

本当はかなり教習生のみなさんが疑問を隠し持ったまま卒業していきます。

「前は○○にしろ、って教えられました。」

「前の教官にはこういう時に○○するなって言われました。」

というような感じで、前回と今回の教習で違ったことを言われ、
戸惑った教習生も多いのでは?

検定の時にどうしたらいいのか迷ってしまいますね。(゚д゚)

基本的には各自動車学校に指導統一というものがあります。 (ない自動車学校もあるらしい。)

こういう時には、こういう場所では、など様々な状況に応じて、
こういう風に指導するという統一事項が決まっているのですな。

教え方の違いが出ないように、そのための統一事項です。

というか教本 (運転教本や学科教本) に沿って説明していけば、違いなどあるはずもないのですが。

じゃあ、何故指導統一や教本があるのに指導の違いが出てしまうのか?

これは一概には言えませんが、たいていの場合は教習指導員の言葉足らずによるものが多いです。

例をあげるならば、 「障害物 (工事現場、駐車車両など) を避ける場合の合図はいるか、いらないか?」 や、
「交差点右左折時のクラッチ操作をどうするか?」 などですね。

まず、障害物を避けるときの合図については、
「出せ」 と言う指導員「出さなくても良い」 と言う指導員がいると思います。

結論から言うと、合図は必要ですよ。(゚д゚)当たり前ですけど。

進路を変更するんですよね?
進路変更の合図は約3秒前って習いましたよね?

じゃあ何故 「合図は出さなくても良い」 という指導員が出てくるのでしょうか?

路上教習での障害物を避ける行為というのは、
往々にして教習生の余裕がなくなる状況です。

速度が速いまま障害物に接近をし続けて避けようとするのが遅かったり、
対向車や道幅、先に行くか後に行くか、止まるかなどの状況判断ができません。

じゃあ、こんな余裕のないときに合図はいいから、
事故をしないようにハンドル操作やブレーキ操作にまず集中しなさい!

という意味での 「合図は出さなくても良い」 という発言だったり、
合図を出すことで付近の交差点から進入しようとしている他車の誤解を招いたり
普通に言うのが面倒くさかったりw

まぁ色々理由があるかと思います。

結局その色々な理由の説明を惜しんだばかりに、
ただ 「合図は出さなくても良い」 と言うだけになってしまっているんですよね。

教習指導員の怠慢です。

交差点右左折時のクラッチ操作についてもよく言われますが、
結論から言えばなんでもいいんですよ。

クラッチ踏みながら惰力で行こうが、半クラッチのままで行こうが、
むしろノークラッチでいこうが。

クラッチを踏む踏まないが大事なのではなくて、
どういう時にクラッチ操作を必要とするのかを理解することが大事です。

どういう風に右左折するかでクラッチ操作なんて変わって当たり前です。

一律なわけがありません。

クラッチ操作は、低速時の速度コントロールや、すぐ停まるときには当然必要になります。

左折前にだいぶ減速してしまったのであれば、曲がり切るために動力を伝えなければなりません。
このときクラッチ踏みっぱなしなら失速する一方です。

なので、半クラッチで少しずつ自動車に動力を伝える必要があります。

誰かが横断歩道を渡ろうとしているのであれば、
停止義務があるのでクラッチを踏んでおかないと停まれません。 (エンスト防止。)

片側多車線道路のカーブの大きな交差点であれば、
いつまでもクラッチを使ってノロノロ走っていれば後続車や対向車の迷惑です。

なので、クラッチはつないだ状態で右左折したりします。

というように、道路や交通状況、速度次第でクラッチ操作が違って当たり前なんです。

これを 「クラッチを踏め」 、 「半クラで行け」 、 「クラッチ踏まなくて良い」 としか言わなければ、
当然説明不足ですよね。




以上のようなことが原因で 「教え方が違う」 ということになるのですが、
これらはほんの一例に過ぎません。(゚д゚)

自動車は時速何十km/hで走っている上に、
交通状況は刻々と変わりつつあり、
さまざまな道路状況があります。

自分自身で今はどういう操作をすべきか?というのを考えるのが運転です。

なんか違うことを言われているな、と思えば 「ハイ。ハイ。」 と言っておきましょう。

ずっと同じ指導員の担当制ならばよほど教え方の違いはないと思いますけどね。
何は説明済みで、何を説明していないかをしっかり把握できますから。

毎回バラバラの指導員が担当していれば、
もうこれは教えられているはず、もう知っていて当たり前、みたいに考える人も少なくありません。

結果、説明不足、口数が少ないということになってきます。

教え方が違うと感じるのは誰しもが一度は経験することでしょう。
僕自身もありましたし。(゚д゚)

わからない、なんでだ?どういうことだ?と疑問が出た段階で、
その都度、質問して解決していくことをオススメいたします。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ




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