今さら聞けない!「普通自動車運転免許」とはどんな運転免許?

運転免許証のイラスト
みなさんこんにちは、元教習指導員のゆきちよ的存在感です。( ゚Д゚)

みなさんがこれから取得しようとしている普通自動車運転免許とはどういうものなのか、
きっと漠然と、 「自動車に乗るために必要なもの」 と考えている方が多いでしょう。

車が乗れる免許であることには間違いありません。

どんな人がその免許をもらえて、
どんな車に乗れるのか?

そこで少し詳しく、普通自動車運転免許がどういうものなのか書いてみます。( ゚Д゚)参考に!





普通自動車運転免許というのは言うまでもなく、
普通自動車に乗る (運転する) ために必要な免許ですよね?

本来、免許制度というものが何のためにあるのかというと、
例に挙げて言えば、運転免許以外にも、医師免許、調理師免許などいろいろな免許が存在します。

そもそも自動車の運転にしろ、医療行為にしろ、
特定の行為を行うことによって人や物に危害を加える恐れのある行為は法律ですべて禁止されています。

しかし、一定の知識や技能 (技術) を習得した者に対しては、
これに免許を与えることでその特定の行為を法律上、許しているわけです。

なので、運転免許なしで自動車を運転すると無免許運転として、
厳しい処分が下されるわけですよね。

無免許でも運転が出来てしまうということは操作が簡単ということに他ならないのですが、
責任が軽いわけでは当然ありません。

なので、これから合宿免許に行こうと考えている方、
近所の教習所で運転免許を取得しようと考えている方、

今一度運転免許とはなんなのかよく覚えておいてください。

現在 (H28年改正) の日本の法律上では、普通自動車という定義は、

・車両総重量3,500kg未満
・最大積載量2,000kg未満
・乗車定員10人以下

上記3つの条件を全て満たす自動車であり、
大型特殊自動車、自動二輪車、小型特殊自動車のいずれにも当てはまらないものをいいます。

わけわからん、って感じですね。

実際に自動車学校 (教習所) で学科を習えばわかると思います。

習っていても、運転免許を取得して何年も経過している人であれば、
当然忘却の彼方です。

以前の僕がそうでした。

・車両総重量 = 車自体の重さ + 最大積載量 + 乗車人数分の重量
・最大積載量 = その自動車に荷物を積める重さの限界
・乗車定員 = その自動車に運転手を含め、最大何人乗って良いか

ということなんですが、
平成19年6月2日の道路交通法の改正により、
普通自動車の定義が変わっています。

法改正前は 「車両総重量8t未満」というようになっていまして、
かなり広い範囲の自動車に乗ることができました。

教習所で使う普通自動車を街中で走っているのを見たことありますよね?

イメージしている、もしくは運転免許取得後に乗ろうと考えている自動車も、
まさにそれに近しいものだと思います。

教習所で使用している (コンフォートが多い) 自動車は 「総重量が1.5t」 です。

改正前の総重量8tってなると、もはやサイズがまったく違う別次元の自動車です。

車両感覚もまったく違えば、車体の大きさによる死角も多くなります。
車自体のパワー、車重、すべてにおいて比較になりません。

それによる事故が多くなり、現在は中型免許、準中型免許というものが新設されています。

中型免許、準中型免許新設後、つまり現在普通自動車運転免許を取得しようと考えている方は、
上記の通り、 「車両総重量3.5t未満」 の普通自動車までしか乗ることが出来ない、
ということになっておるのです。

初めて普通自動車の運転免許取得しようと考えている方は、

「18歳になったし運転免許を取りたい!」

「早く自動車に乗りたい!」

そう思って運転免許の取得をしようと考えてる方もいる一方で、

「親に運転免許を取得しろと言われた。」

「就職に普通自動車の運転免許が必要だから。」

という方もいます。

当然それは個人の考え方や価値観も違うのでとやかく言うことではありませんが、
教習所へ通う (もしくは合宿免許) モチベーションは違えど普通自動車の運転免許を取得するために教習所に通うのです。

少し堅い言い方ですが、モチベーションは違っても運転免許を取得するためには、
法令上一定の技量、知識を得ないといけません。

教習所の教習指導員は厳格に教習を行います。

相手の心情・事情も酌むのも我々の仕事ですが、
なんでもかんでも 「はい、OK!」 とはなりません。

まぁ、何が言いたいかと言うと、
教習 (運転免許の取得) を面倒がらないで下さい、ということです。

例えば、 「みきわめ」 ってご存知ですか?

第一段階、第二段階の最終時限に行う技能教習項目のことなんですが、
名前の通り、どこまで技能を修得できたかを見極める時間です。

今運転免許を取りに行っていて、教習原簿を見たことがある方ならわかると思いますが、

「第一段階 (最短) ○○時限」 などと書いてあるのです。

これはつまりどれだけ上手くても、どれだけ頑張っても、どれだけセンスがあろうが、
最低でもその時限数教習を行うことが法律で義務付けられています。

裏を返せば時限数が伸びていく場合があるというわけですね。

どういう人が延長になるの?となれば、
それはその時限数の内に定められた技能教習項目をみきわめの段階で習得できているか?

できていなければ…?

ということです。

…嫌ですよね?www
そんなの。

誰だって嫌です。

ちなみに我々教習所側にも教習を延長させることになんのメリットもありません。

むしろ商売として考えたらマイナスです。

ただ、法律で定められている以上は、
合格は合格、不合格は不合格ときっちり線を引いてみきわめの良否を決めています。

自発的に運転免許を取得しに来ていない人からしたら延長なんて絶対嫌ですよね(‘A`)

早く教習所なんかとはオサラバしたいはずです。

しかし、そういう方に限って、

「えー、わかんなーい。」

「どうしたらいいんですか?」

「覚えてません。」

(;;; ゚Д゚)
なんじゃそら!ってなります。

先日実際あった話ですが、

「今日のみきわめは不合格です。また次回の技能教習の予約を取っておいてね?」

「え?明日検定っていうスケジュールなんですけど…。」

「あ、そうなの?じゃあそのスケジュールは組みなおしだね。」

「わたしバイトとか学校の関係もあるんで…。むずかしいです…。」

「僕らはあなたたちのプライベートで合否を決めるわけじゃないからあなたの都合は何の関係もないよ。
得意不得意も個人差はあるけど、今までの取り組み方にも問題もあるんではない?
この段階で○○を覚える努力をしてきてないっていうのはどうなの?」

というやりとりが割と多いんです。




という感じなのですが、いかがだったでしょうか?

少し堅い話になりましたが、だれでも運転免許は取得できるものですが、
一定の水準が必要にはなります。

技術、知識、ともにです。

教習がうまくいかず嫌になるかもしれません。

やり方は覚えてるけど技術的に出来ないではなく、
やり方を覚えてないから出来ないでは同じ 「出来ない」 という結果でも過程というか内容が違いますしね。

これから運転免許を取得しようと考えている方で、
適当でいいかー、とか
なんとかなるーっ、って考えてる人はまたちょっと気分を一新しておいて下さいね。

別に怒ってるわけじゃないですよ( ゚Д゚)www

ただ軽い気持ちで行って、後から嫌な目にあったら嫌でしょう?
教習所の予備知識としてね!

冒頭でも言いましたが、
「本来は人に危害を加える恐れのある行為を法律で免除してもらうために」 教習所へ通うのですから。

なので、自分が取得しようとしている運転免許がどういうもので、
どのようにしたら取得できるのか?

そういうことも少しばかり考えながら日々の教習を受けましょう。
普通自動車を運転するための免許を取得するのです。

回数をこなして印鑑をもらうスタンプラリーの景品ではありません。

教習所へ通って運転免許を取得するというのは、
慣れないことで大変ですけども頑張りましょう!

しかし、真面目にこなしていればなんてことないものですよ。

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ








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